無気肺の看護方法・計画・目標の立て方・観察項目・術後・予防

仕事ノウハウ

無気肺の看護では、肺胞を塞ぐ痰の排出および通常の呼吸が維持できることを目標に看護計画を立てていきます。まずは治療の着地点となる看護目標を患者の症状に合わせて明確化し、アセスメントと診断を通して計画を立てていきましょう。

看護過程で守るべき前後の関連性

看護過程はアセスメント(情報収集・分析)、診断、看護計画立案、看護計画実施、看護計画評価の5つの項目で展開します。無気肺とひと口にいっても患者によって重症度や症状などは異なるため、患者ごとに看護計画にも違いが出てくるはずです。

アセスメントに不足があれば診断を見誤り、そこから看護計画にズレが生じれば症状が改善する見込みも薄れ、看護目標の達成は難しくなるでしょう。 すべての項目において前後に正しい関連性があるかを見定め、ズレが生じていれば再度アセスメントまで戻って見直し、看護目標を着地点とする看護過程を展開してください。

無気肺の看護の観察点

無気肺の看護方法・計画・目標の立て方・観察項目・術後・予防

無気肺の看護における主な観察項目を次のようにまとめました。苦しさや痛みなどの患者からの訴えにはただちに対応することが大切ですが、先に述べたとおり、小児の看護においては本人の訴えを待たず、全身状態をよく観察して症状を的確に判断するよう努めましょう。

無気肺の観察項目

・バイタルサイン―SpO2(血中酸素飽和濃度)と呼吸回数 ・呼吸状態―肺雑音や喘鳴、せき、異常呼吸、胸の上がりやへこみの有無 ・患者の訴え-呼吸の苦しさの有無、痛みの有無 ・痰の排出状態 ・痰の硬さや色、量 ・チアノーゼの有無 ・IN/OUTバランス(水分出納)-脱水症状の有無や皮膚、粘膜の乾燥の有無 ・検査データ-血液ガス(血液中に含まれる酸素や二酸化炭素の量やpH値)や血液、胸部X線、CTなどの確認

無気肺の看護の方向性と看護ポイントを確認しよう!

無気肺の看護では、患者が正常な呼吸が維持できる状態を目指すべく、排痰を促すサポートが欠かせません。

そのため、痰を排出する重要性や積極的な水分摂取、せきの出し方、横隔膜の動きを促進するためになるべく早くベッドを離れることなどを説き、患者に自らが治療に参加する意識を持ってもらうよう指導するのも看護の一環です。 また患者自身が行う呼吸訓練や排痰訓練などと併せて、理学療法を用いたサポートもしていきます。 ベッドを上げて上半身を45度~90度起こす体位ドレナージで横隔膜の動きを促進したり、患者の胸を呼気時に合わせて両手で押すスクウィージングで排痰を介助したりする理学療法が有効です。 ただし、無気肺の治癒は早いほどいいとはいえ、患者に無理を強くのは禁物です。苦しさや痛みなどの症状があればすぐに訴えることを患者に指導したうえで、医師の評価にもとづいて看護の方向性を見極めましょう。

無気肺の看護は患者との二人三脚!

無気肺の看護方法・計画・目標の立て方・観察項目・術後・予防

さて、無気肺の看護方法について紹介してまいりましたが、平易な表現に努めたため、専門的ではない表現になっている部分があることをまずお含みおきください。

無気肺は早期の治癒を目指すべき疾患です。無気肺の怖さはその症状だけにとどまらず、感染の温床になりやすく、重症化しやすいところにあるからです。 無気肺の治療には看護者のサポートだけではなく、患者自身の努力も結果に大きく関わってきます。1日も早い無気肺の根治のためにも、看護者は患者と二人三脚で排痰のサポートにあたりましょう。

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