大腸がんの原因
大腸がんの患者は増加傾向であり、その原因は、食の欧米化や喫煙や飲酒、運動不足、肥満、遺伝子要因です。
食の欧米化
昔の日本人の食事は野菜中心でした。しかし、最近では食事が欧米化し、肉類や脂肪分などの油を多く摂取する高カロリーな食生活になってきました。
野菜と高カロリーの食事を比較すると、高カロリーの食事は大腸に便が長く留まるという特徴があります。便には発がん物質が含まれているため腸内に長く留まることで、腸が発がん物質に長い時間触れていることになってしまいます。喫煙や飲酒
たばこにはたくさんの物質が含まれており、そのなかには発がん物質も含まれています。たばこの影響で有名な臓器は肺などの呼吸器系ですが、たばこに含まれる発がん物質が粘膜から吸収されるため大腸がんの原因になります。さらに、喫煙者と非喫煙者を比較すると、喫煙者の大腸がんになる確率は約7倍と言われています。
また、飲酒も大腸がんの原因になります。飲酒をするとアルコールを分解する働きが体内で起こりますが、アルコールを分解する際に発生する「アセトアルデヒド」と言う物質が原因になります。 お酒を飲む場では、飲酒と喫煙がセットの人もいますが、とても大きな負担を体にかけていることになります。運動不足
運動不足になると腸の蠕動運動が低下してしまいます。腸内で便が溜まるとそこから発がん物質が発生したりします。そのため、蠕動運動が低下してしまうと腸内に発がん物質が長く留まることになるため、大腸がんの原因になってしまいます。
日ごろから運動習慣がない人の場合だと、大腸がんの罹患率が高くなる傾向があります。肥満
肥満になると、腸内細菌のバランスが崩れ、インスリン分泌が過多の状態になります。そのため、大腸がんに罹患する確率が高くなります。特に、男性は女性と比較をすると不摂生な食生活や喫煙、飲酒の機会も多く、さらに運動不足で肥満になってしまうと大腸がんに罹患する可能性が高くなってしまいます。
大腸がん以外の疾患予防のたにも、日ごろから体を動かすことを心がけましょう。遺伝子要因
大腸がん以外の疾患と同じように、親族に大腸がんに罹患した人がいる場合は遺伝子要因も考えられます。
大腸がんの看護計画
大腸がんは術前・術後でも看護計画は異なるため、それぞれの段階に応じた患者に合った看護計画を立案しましょう。
終末期
大腸がん以外のがんと同じように、終末期の患者が残された時間を疼痛コントロールを行いながら少しでも自分らしく、希望する時間を過ごせるように看護していくことが大切です。それは、家族にも患者と一緒に残された時間をどのよう過ごしたいかなどを聞くことも必要です。
また、痛み以外の症状も少しでもコントロールをしながら患者も家族も穏かに過ごすことができるように看護計画を立案していくことが大切です。