パーキンソン病の症状別の看護・介助・観察・計画のポイント

仕事ノウハウ

問題

パーキンソン病では、「転倒や転落」「拘縮」「嚥下障害」「褥瘡」「生活の不安」などの看護問題が挙げられます。

パーキンソン病は、動作が患者さんが考えているように動くことができなかったり、歩行障害が起こることでつまずきやすくなったりします。すると、転倒や転落になる可能性は高いので注意しなくてはいけません。 また、筋が拘縮をそのままにしておくと、嚥下障害や体が動かなくなってしまいます。最終的には、寝たきりの状態になります。できるだけ患者さん自身で動作ができるように治療やリハビリなどを行う必要があります。 寝たきりになると、体の同じ場所が圧迫されることから褥瘡を起こしやすくなります。さらに、栄養不足や感染症などが起こると褥瘡になる可能性は高くなるので注意が必要です。 患者さんやその家族は、パーキンソン病になったことで不安を感じる人は多いです。このことから、精神症状が表れることがあります。

パーキンソン病の在宅看護

在宅で看護を行うということは、患者さんは自宅にいながら治療を行うことができます。とはいえ、看護師が24時間毎日観察できるわけではありません。

看護師は、看護師の訪問時間や緊急の事態があった時などに訪問します。看護師がいる間であれば看護師が早急に対応ができますが、家族だけの時には変化に気が付きにくい事も多く、看護が難しいこともあります。 家族が安心して看護ができるように、家族ができる看護を指導しなくてはいけません。とは言え、家族によってどこまで看護ができるかは違います。どこまでを家族にしてもらい、どこからを看護師がするのかが難しいところです。 看護師が家族の理解度なども確認して、家族に合わせた指導を行わなくてはいけません。

パーキンソン病の看護を行う

パーキンソン病は、現代の医療ではまだ完治する疾患ではありません。その時の患者さんの状況に合わせて治療を行う、対症療法が治療方法です。

患者さんやその家族によって症状が違い、精神的な不安なども違います。看護師はそれを理解し、観察しながら看護を行わなくてはいけません。
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