パーキンソン病の症状別の看護・介助・観察・計画のポイント

仕事ノウハウ

パーキンソン病とは

脳は、神経細胞が働くことでドパミン物質が放出され体の運動に関した機能を働かせることができます。ですが、パーキンソン病になると脳内にある神経細胞が徐々に減少します。そして、ドパミン物質の放出も減少します。

そのことで、体の動きが遅くなってしまったり緊張した状態になったりします。つまり、パーキンソン病とは簡単に言えば、体の動きが不自由になってしまうことです。原因としては、遺伝子から発症することがありますがほとんどの場合は原因不明です。 発症年齢としては、50歳代以降が多いです。ただ、パーキンソン病になると治療方法としては、内服で症状を良くするのみで完治することはありません。内服管理ができれば、変わらない生活を送ることができます。

パーキンソン病看護への関連図

患者さんの状態や、今後どのような状態になる可能性があるのかなどを知り、患者さんに合わせた適切な看護を行うためには関連図を書いてみると良いです。

この関連図の書き方としては、まず患者さんがどのような状態からパーキンソン病となったのかなど詳しく情報を集めます。すると、現在の患者さんの状態を確認し把握することができます。 後は現在行っている治療に関して挙げ、治療によってどのような状態になるのか、もしも現在行っている治療方法で効果がなければどうなるのか、他の治療方法はあるのかなどを挙げてさまざまな方向から患者さんのパーキンソン病について理解します。 すると、どのような事に注意しながら看護を行わなくてはいけないのかなど看護をする上で役立ちます。パーキンソン病の患者さんの看護を行う前に、関連図を書いてみましょう。

パーキンソン病に関する看護研究

看護師になると、看護研究を書かなくてはいけない機会があります。アンケートや研究したことなどを書く研究もありますが、そこまで難しく考えなくても良いです。

パーキンソン病に関した看護研究を行う時には、患者さんとどのような部分で深く関わったかで書き方が変わります。 例えば、「パーキンソン病になったばかりの患者さんの精神状態について」「患者さんの症状に関した看護の関り」「退院前の実際に行った看護指導」「パーキンソン病の患者さんの日常生活について」などです。 患者さんの入院時から退院時、その後の生活についてなど幅広く看護は必要で、どこに焦点を置いて看護研究を行うかで書き方が違ってきます。また、患者さんだけではなくその家族との関りも看護研究になります。 看護師として、どのように工夫したのか、どのように関わることができたのか、またはできなかったのかなど自分で考えた看護を紹介するのが看護研究です。

パーキンソン病の症状別の看護・介助

パーキンソン病の症状としては、手の震えから始まり筋肉が硬直し始めたり、動作が緩慢になったりし、最終的には寝たきりの状態になります。

また、寝たきりの状態ではなくても転倒しやすくなったり、歩幅が小さくなったり飲食がしにくくなったりすることで歩行や嚥下で障害が起こることもあります。
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