このような精神科看護師ストレスに対して、働くスタッフはどのように対処すればよいでしょうか。
onとoffを分ける
患者の言葉や態度に振り回されないためには、患者は病気であり自分は看護師であるということを自覚することでしょう。患者は常に妄想に振り回されているわけではなく、きちんと判断できることもあり、それだけに看護師も対応が難しく感じます。
それでも、やはり患者と看護師の関係として、ある程度ドライに相対することも必要になってくるでしょう。その場その場で同僚や先輩に話す
精神科看護師ストレスを解消するための方法のひとつが、困ったことやトラブルになったことを長く引きずらないため、他のスタッフや先輩に発信することです。良いアドバイスをもらえることもありますし、自分もそうだったと共感してもらえる可能性もあります。
いずれにしても自分一人でストレスを抱え込んでしまうと、ストレスが倍増することになりかねません。ストレスを書きとめる
これは、精神科患者にもおこなう治療の一つでもありますが、精神科看護師ストレスとなっている事由を書き出し、まず自分がストレスを感じていることを認知し、具体策へとつなげていきます。「頑張らなければ」という思いが、精神科看護師を追い詰めることは多々あります。
患者が病気と分かっていても、精神的に傷つけられたりすれば辛いでしょう。そのような時に、「自分は看護師なのだから」と無理をすることが精神科看護師ストレスの大きな原因となります。自分はストレスを感じているのだ、辛いのだと認知することで、ストレス発散の具体策となることもあります。旅行など完全に違う環境に行く
日常でもスポーツジムなどで体を動かしてみたり、ときどきは思い切って旅行に行くのも良いでしょう。環境をまったく変えることで癒されることもありますし、いろいろな発見ができることもあります。精神科に限ったことではありませんが、日常と完全に違う環境は時には必要です。
精神科看護師ストレスのマネジメント方法
次に、働くスタッフをマネジメントする側のリーダーや師長は、精神科看護師ストレスに対しどうマネジメントすればよいかを考えます。
リーダー
リーダーや主任などの中間管理職の役割で大切なことは、精神科看護師ストレスに気付くことです。このスタッフは今ストレスフルになっているな、行き詰っているなと気づきマネジメントの必要性を感じ取ることが、リーダーや主任クラスにとって必要なことです。
そして、実際の業務の調整ができる立場ですから、具体的な日常業務の中でヘルプしたり、また場合によっては担当を変えるなどして業務が滞りなく、またスタッフのストレスを増やさないように工夫しましょう。また、カンファレンスにかけたり、医師に相談をもちかけたりすることもできます。師長
現場長クラスはハードな部分からマネジメントすることもできます。よほど行き詰ってしまっているときは、配置換えなども検討できる立場です。また、勉強会や交流会などでリフレッシュさせることもできるでしょう。また、中間管理職から提案された、精神科看護師ストレスに対して病院全体で対応することを考えることもできます。
また、現場長から声掛けを受ければ看護師も気分が違うことでしょう。現場全体がストレスに対応できるような環境、人間関係、人員配置が師長のできるマネジメントとなります。