インスピロンを組み立てる際に必要な物品について紹介します。正しく安全な使い方をしましょう。
酸素流量計
酸素流量を調整するために必要です。通常の酸素投与を行う際に利用する酸素流量計を使用しますが、15ℓ流すことのできる流量計を使用しましょう。
酸素濃度ダイヤル
患者に投与する酸素濃度を調整するために使用します。酸素流量計に下に接続しますが、ゆるみがないか確認しましょう。
インスピロンネブライザー
加湿するための蒸留水を入れる部分です。最近はディスポの加湿水を利用することが増えています。
ウォータートラップ
加湿を行うため、蛇管内に水蒸気がたまります。たまった水蒸気が患者へ流れないようにするために、ウォータートラップを蛇管で最も高さの低くなる場所に接続します。
蒸留水
加湿させるために必要です。ディスポ製品を使用する場合は、いつでも交換ができるようにストックを用意しておきましょう。
インスピロンの使い方
インスピロンの仕組みや必要物品がわかったところで、インスピロンの使い方を紹介します。間違った使い方をしないためにも、正しい使い方を理解しておきましょう。また、すでに使い方を知っている方も、使い方を再確認するためにインスピロンの使い方を見ておきましょう。
①インスピロンネブライザーとウォータートラップの間に接続する蛇管の長さを調整する。 ②蛇管をインスピロンネブライザーに接続する。 ③ウォータートラップが蛇管で最も低くなる場所に来るように接続する。 ④指示されている酸素マスクなどを接続する。 ⑤医師の指示に沿って、酸素流量・酸素濃度を調整する。 ⑥酸素が流れ加湿ができていることを確認し、患者に装着する。
インスピロンの使い方の注意点
インスピロンの正しい使い方を理解することは大切です。しかし、正しい使い方だけでなく、使い方の注意点も知っておくことで、さらに安全で正しい使い方ができるようになるでしょう。使い方の注意点を紹介しますので、参考にして下さい。
接続はしっかりと行う
当然ですが、接続はしっかりと行い、ゆるみがないようにしましょう。少しでも緩んでいると、患者に適切な濃度の酸素を投与できなくなります。また、十分に加湿がされない可能性もあるため注意しましょう。
蒸留水はつぎ足さない
蒸留水がインスピロンネブライザーの下限になったときに、新たに蒸留水を入れます。しかし、古い蒸留水が残っている状態で新しい蒸留水をつぎ足さないようにしましょう。インスピロンネブライザー内には外気の雑菌が繁殖しやすいため、蒸留水を足す際は必ず残っている蒸留水を破棄してください。
加湿水がなくならないように注意する
インスピロンは安定した酸素濃度を投与しつつ、加湿できることが最大のメリットです。そのため、加湿水がなくなってしまわないように注意をしましょう。加湿水がなくなってしまうと加湿が全くできず、仮想が悪化してしまいます。
インスピロンヒーターとは
インスピロンは加湿をすることにより、痰の粘調度を低下させることができます。加湿だけでも痰の粘調度は低下しますが、加温をすることでさらに粘調度を低下させ、痰の喀出が容易となります。使い方は簡単です。
しかし、ヒーターには安全装置にはサーモスタットがついており、空焚きすると高温となってしまいます。高温になったヒーターがほかの部品に接触することで燃える危険性もあるため、注意しましょう。