関節リウマチの看護師の役割
関節リウマチの患者は、身体的な苦痛や精神的な苦痛があます。そのため、看護師は患者が少しでも痛みを少なく、気持ちも前向きに生活ができるように看護ケアを行うことが大切な役割です。
身体的なケア
関節リウマチの患者は、とにかく痛みと共存していくことが必要です。痛みは日によって強さが変わったり、同じ場所の痛みが続くこともあります。そのため、それまでできていたことが思うようにできなくなったりするためさまざまな生活の場面で不自由を感じます。
看護師は、患者の痛みを少しでも軽減できるように関節を温めるなどの看護ケアを行ったり、痛みはストレスでも強くなるため、看護師は患者とコミュニケーションをとって精神的なケアも大切な役割です。 また、可動域制限によって不自由が生じた場合には、活用できる自助具などを紹介するなど少しでも日常生活を自分の力で過ごすことができるように援助や助言することも大切な役割です。精神的なケア
病気になることで今までと同じ生活ができなくなってしまうと、患者は気分が沈んでしまいます。気分が沈んでしまうと、治療に対しても前向きに取り組むことが難しくなることもあります。
関節リウマチは一生、生活を共にしていく必要があるため患者は長い治療や、毎日の痛みなどの苦痛に対して気分が沈んでしまいます。看護師は、身体的な苦痛と精神的な苦痛を感じている患者に対して、しっかりと精神的なケアをしていくことも大切な役割です。関節リウマチの看護のポイント
関節リウマチの看護のポイントは、患者が安全・安楽に活動できるように支援することが大切です。
安全・安楽に活動できるように支援する
関節リウマチの症状は、痛みやこわばりで関節可動域の制限が出てしまいます。そのため、歩行がスムーズにできなくなったり、物を持つときにうまく把握できなくなる、痛みで力が入れづらいなどの不便を患者は感じています。
看護師や看護を行う人は、まずは安全に行動できるように患者を支援することが大切です。例えば、歩行がスムーズにできなくなった患者に対して、段差があるところや、歩行する場所がつまづきやすい状態である場合には、支えたり、ゆっくり歩くなどの看護支援をすることが大切です。 また、重い荷物を持たない、冷やさないなど関節に負担のかかることは極力、避けることで痛みやこわばりを軽減することができます。休息を促す
関節リウマチの痛みは、疲れやストレスにも影響させるため、看護師や看護をする人は患者が疲れていないか、ストレスを感じていないかなどを観察し、疲れていたら休息を促す支援も必要です。
少しでも自分で動くことができるようになるために、無理をしてリハビリなどをしてしまうこともありますが、無理をすると痛みが増してしまうため、焦らずに活動することを助言することも方法です。