関節リウマチの看護過程
関節リウマチの症状は関節の痛みや腫脹、こわばり、微熱、倦怠感、体重減少などです。さまざまな症状の中で、患者を観察しながらどのような症状に対して看護ケアが必要かアセスメントをし、優先順位をつけましょう。
例えば、関節リウマチの場合、関節の痛みやこわばりがあることで関節可動域の制限ができてしまい、日常生活活動に影響が出てしまうこともあります。さらに、思うように活動ができない事へのもどかしさなどから気分が沈んでしまうこともあります。 看護師は、問題同士がどのように関連しているかもしっかり見極め、少しでも患者の苦痛を軽減し、安全・安楽に生活をできる看護計画を立案・実行することが大切です。在宅の関節リウマチの看護
関節リウマチの患者を在宅で看護する場合、関節に負担がかかるような事を少なくする、症状が強い時は無理をしない、段差は注意をする、必要に応じて日常生活上の活動範囲に手すりなどを設置するなどをし、安全に自宅で生活ができる工夫をすることも取り入れる必要があります。
しかし、安静ばかりしていても筋力が低下してしまったり、体重が増加して関節に負担がかかってしまうこともあるため、適度に運動と食事の管理をしていくことも必要です。関節リウマチの看護観察項目
関節リウマチの症状は、関節可動域の制限や、関節の腫脹、こわばり、微熱、体重の変化などがあります。看護師は、看護観察の項目としてはこれらの症状の有無や、患者が訴える症状の有無や症状の強さの程度、日々の活動で動かし方を観察することが大切です。
また、体重の変化や熱は日々のバイタルチェックや測定を行うことで、看護師は変化を把握しておくことが大切です。 痛みは患者本人にしかわからないため、看護師は患者としっかりコミュニケーションをとり、体調の変化などの情報収集をしアセスメントに反映させていくことで、患者に必要な看護計画を立案することができます。関節リウマチの看護のリハビリ方法
関節リウマチにとってリハビリはとても重要です。痛みがあることで関節を動かさなくなってしまうと、関節の可動域に制限がかかってしまうため、少しずつ動かしていくことが大切です。動かすことで骨の再生が活発になり、歩くことで骨膜から酸素や栄養が吸収され軟骨が強化されます。そして、当然のことですが筋肉は使わないと落ちていきます。
しかし、関節リウマチの症状があるときに過度に運動などをしてしまうと症状が悪化してしまい、さらに活動しなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。このような状態にならないためにも、自分の体調に合ったリハビリ方法を理学療法士や作業療法士などの専門家と相談をしながらメニューなどを決めていくといいでしょう。関節リウマチは症状とうまく付き合う
関節リウマチの症状は、一度出てしまうとともに生活をしていくことになります。患者は関節の痛みやこわばり、微熱、倦怠感などを感じながら生活をしています。さまざまな症状があると気分が落ち込んでしまったりするため、看護師や看護をする人は患者の身体的なケアはもちろん、精神的なケアもしていくことが大切です。
関節リウマチの看護計画は患者から痛みなどの情報収集をし、アセスメントに反映させ優先順位をつけて実施していくことで、患者の苦痛を軽減することができます。患者は痛みがあることで活動をすることに対して消極的になってしまうため、看護師や看護をする人は安全を確保しながら、痛みがひどくならない程度で患者に活動をすることなどを促していきましょう。