聴診法での血圧測定時の注意点
高血圧や動脈硬化、不整脈などで電子血圧計での測定が困難である場合には、水銀血圧計を用いて、聴診法と触診法によって血圧を測定します。聴診法での血圧測定時の注意点としては、まず、加圧していない状態で針がゼロ点を指しているかどうかを確認することです。
血圧を測定する患者さんに対しての注意点としては、食後や入浴後ではないかどうかを確認しましょう。動いた直後は血圧が高くなります。また、尿意がある場合も血圧が高く出やすいので注意しましょう。 また、血圧を測る環境に関する注意点としては、静かな場所で行うという点があげられます。騒音や振動があるような環境では、音が正確に聴こえない可能性があります。室温も低い場合には、血圧が上昇しやすいので、室温は20度前後に保ちましょう。毎日の血圧を正確に測定しよう
バイタルサインは日々変化していきます。血圧などのバイタルサインは、毎日計測し、その変動により病気の前兆を予測することに意義があります。バイタルサインを1人1人が正確に測定できていなければ、測定の意味がなくなってしまいます。
血圧は毎日測定するので、慣れている方も多いですが、正しい方法で測定できていない場合もあります。注意点を確認して、今一度正しい血圧測定の方法を見直してみましょう。