血圧低下の症状と症状別看護の方法|老衰/急激/熱中症

仕事ノウハウ

血圧が低下することで、どのようなことが一番心配なのでしょうか。一番心配なことは、大事な臓器に栄養と酸素が運ばれないで、機能が低下してしまったり、細胞が死に至ることです。また、血流量が下がり、血液を十分に送り出せない場合には、血液が滞って血栓などを作ってしまうことです。

血栓は、どの部位の血管で詰まってしまうかによって病名が変わりますが、脳の血管内であれば脳梗塞、肺で詰まれば肺血栓塞栓症、心臓であれば心筋梗塞となり、どれも命に関わる危険な病気です。 一時的に血圧が下がっても、すぐ戻れば命を失うことはありませんが、意識を消失するような血圧低下は、高い場所で作業をする方・運転を行う職業の方の場合、自分の命だけではなく、他者の命までを奪いかねません。

血圧低下の症状別看護の方法とは?

血圧低下の症状と症状別看護の方法|老衰/急激/熱中症

急な血圧低下があった場合に、下肢を挙上するのは、根拠がないという論文がたくさん発表されています。血液を脳の方へと考えるのは正しいのですが、下肢を挙上するまでのことはせず、フラットな姿勢を保つことで十分といわれています。うっ血性心不全の場合には特に下肢を挙上するのは、心臓に負担をかけるという理由で禁忌ですので注意しましょう。

モニター監視が可能であれば行い、点滴などの補液を開始し、こまめに全身状態を観察する必要があります。観察項目は、血圧や体温、脈拍数、呼吸数、酸素飽和度、意識レベルといったバイタルサインにくわえて、排泄の有無、皮膚の湿潤や色、瞳孔の状態を観察します。 ショック状態は、ちょっとしたきっかけで起きる場合がありますので、体位変換であったり、急な動作・解熱剤の使用や抗生剤・輸血後などは特に注意して観察を行いましょう。

血圧低下を予防するには?

血圧低下の症状と症状別看護の方法|老衰/急激/熱中症

それでは、血圧低下を予防する方法はあるのでしょうか。血圧は血管だけではなく、自律神経からの影響も大きいため日常生活を送る上で、ストレスをためないようにしたり、暴飲暴食をしないようにして規則正しい生活を送るように心掛けましょう。喫煙をしている人は、控えるようにしましょう。

また、過度なダイエットをしてしまった時に血圧低下は起こりやすいです。ダイエットをする際には、適度な運動を行い、食事は栄養が偏らないようにさまざまな栄養素をまんべんなく摂取するようにしましょう。

血圧低下は日々の習慣で改善できる!

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血圧は、急に高くなったり低くなったりするものではなく、日々の生活習慣により積み重なって数値としてあらわれます。病気として症状が出現すると大体の方は、急に病気になったと表現しますが、実は気付いていないだけで、体の良し悪しも病気も普段の生活習慣を改善すると予防できます。健康な生活を続けていくために、今の生活を見直し、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

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