治療やリハビリについて
治療やリハビリに関しての観察項目をご紹介します。
・治療やリハビリ内容とその進捗状況 ・治療やリハビリに対する本人の姿勢 ・検査やリハビリ結果など再発予防について
再発予防に関しての観察項目をご紹介します。
・腓骨神経麻痺を起こした原因 ・原因を取り除く生活のためにできること症状別の腓骨神経麻痺の看護方法
腓骨神経麻痺と診断されれば、治療が始まります。看護としてできること、サポートを挙げます。
看護課程など
腓骨神経麻痺の看護方法を、看護課程にそって考えます。
アセスメント
上述した看護観察によって、腓骨神経麻痺の状態と日常生活への影響、サポートの必要な個所についてアセスメントします。症状や検査結果が同一でも、人によって必要なサポートは違います。体力があり、危険予知能力もある成人と、体力の低下があり危険予知能力が低下している高齢者など、症状や診断だけでなく個別性を入れてアセスメントします。
看護診断
上記のアセスメントの結果、看護が必要な部位にスポットをあてて看護診断します。実際の治療やリハビリに対して、理解することから看護が必要なのか、理解力があり具体的な説明が最も必要な看護なのかなどを見極めていきます。
看護計画立案
看護診断に合わせて、必要な看護問題を抽出しそれに合わせて計画立案します。看護計画は、医師の治療計画に沿っていなくてはいけませんし、なおかつ看護としての視点を入れる必要があります。腓骨神経麻痺は日常生活への影響度の高い疾患です。看護として何ができるか考えましょう。
看護計画実施
立てた計画に合わせて実施します。その際には、患者のどの部位の筋肉や知覚が障害されているかを大事にし、危険予知を含めた看護が必要です。また、全ての危険を取り除くことだけが看護ではなく、日常生活において危険を察知し回避することも必要です。実際の生活で役に立つようなサポートをしましょう。
看護計画評価
医師の治療内容に沿って、患者がステップアップできているか、望むゴールに向けてブレていないか、またゴール設定(目標設定)そのものが間違っていないかを常に確認するために評価していきます。治療過程において高齢者などでスムーズな歩行というゴールが難しいと評価されれば、計画や目標を変えて自助具の使用や家屋改造なども視野に入れることも必要でしょう。
腓骨神経麻痺の看護計画の立て方
腓骨神経麻痺の看護計画の立て方について掘り下げてみます。例えば、70代の女性で草むしりをしていて、蹲踞の姿勢が多く腓骨神経麻痺になってしまった場合の看護計画を考えてみます。
O-P(観察項目)
観察項目は以下のとおりです。
・年齢、性別 ・下腿から足背の知覚異常の範囲 ・下垂足の有無と程度 ・知覚異常と下垂足による日常生活動作への影響、危険度 ・診断や治療に対する思いT-P(ケア項目)
ケア項目は以下のとおりです。
・現在神経圧迫要因があれば取り除く ・歩行訓練や立ち上がり訓練などのリハビリの介助