お犬様がいる神社・信仰の方法・お礼の方法|江戸時代/覚醒

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しかし、この条例も一部変な方向へ向かってしまい、人間よりも動物の命を重要視される結果となってしまい人々が苦しむ結果となりました。

お犬様の信仰の方法は?

三峯神社では「お焚上祭」といって、毎月19日にお犬様にお赤飯をお供えしています。この日は全国にいるお犬様が三峯神社に集まると言われています。この「お焚上祭」はお犬様のいる神社ではよく行われています。

個人で信仰する場合には、お犬様をお祭りしている神社から、お犬様の力のこもったお札を一年間拝借する「眷属拝借」という形で行っている人が多いです。拝借したお札は玄関先に置いたり、神棚に置くなど人それぞれのやり方でお祭りしています。

お供えするものは決まっている?

三峯神社で御眷属拝借を行う場合、毎月1日と19日にお供えをしなければなりません。この内容に関してはお札を受け取るときに記載されています。基本的にお供えはお酒とお水そして洗米です。お供えをしたときに祝詞を上げます。「犬(オオカミ)だから肉が好きなはず」と勝手な思い込みで生肉をお供えなどせず、神社のやり方に従ってお供えなどを行うようにしてください。

きちんとお祭りしないと近隣にも被害が?

「たかがお札」と思われる人がいるでしょう。ご眷属拝借のお札には、1枚につき1体御眷属がついていると言われています。神社から持ち帰るときに気配がする、獣のようなにおいがするなどといった話がよくあります。お祭りする家にご眷属は滞在しますが、きちんとお祭りしないと、お札1枚で近隣50件にまで悪い影響が出ると言われています。

お犬様へのお礼の方法はどうやるの?

御眷属拝借で受け取ってお祭りしたお札は1年以内にお返し(お礼)するという決まりがあります。古いお札を持っていくと、また新しいお札と交換してもらうことができます。このお礼は郵送でも受け付けている所もあるようなので、遠方で直接出向くことができないよう場合には、神社に郵送できるか聞いてみましょう。

また神社に行った際には、本殿やお犬様をお祀りしている社で手を合わせ、感謝の気持ちを伝えることも大切なことです。

お犬様の飼い主はどんな神様?

飼い主、と言うと少し語弊があるのではと思う人もいることでしょう。神社によって祀られているお犬様もさまざまです。お犬様が大口真神の場合には日本武尊と考えることができます。しかし、その多くは大口真神の眷属と考えてもよいのではないでしょうか。

日本武尊や大口真神とは全く無縁で、その土地の言い伝えなどから生まれた土着信仰から崇められているお犬様は飼い主がいないと考えることもできます。

お犬様が覚醒したらどうなる?

お犬様は普段からフルパワーで活動しているわけではありません。それなりに力をセーブして活動しています。このお犬様が覚醒した場合どうなるのでしょうか。日本武尊の率いる軍ですらてこずった魔物を相手にできるほどの力を持っているお犬様です。その効力は絶大なものとなるでしょう。

しかし、きちんとお祭りしていない場合や、お犬様が暴走してしまったようなときには、祀っていた家や近隣に不幸な出来事が起こる可能性があります。

お犬様はとても強力な力の持ち主!

いかがだったでしょうか。今回はお犬様について、お犬様の正体やお犬様のいる神社、またお犬様信仰の仕方などについてお話しました。お犬様はとても力が強い眷属です。

眷属拝借を行う場合にはきちんとお祭りしないと自分の家だけでなく、近隣にまで被害が及んでしまいますので、お祭りするときは遊び半分ではなく、真剣にお祭りしましょう。毎月のお供えなどをきちんと行っていれば、お犬様はとても強力な守り神になります。
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