残業100時間の給料の手取り|普通?違法?・過労死は防げるか

ビジネススキル

医療・福祉

患者という人を相手にしたサービスのため労働時間が長くなりがちなのが医療・介護業界です。応対中に途中で仕事を切り上げるわけにもいかないため、残業に至ってしまいます。また通常の業務終了後に書類仕事が残っている場合もあり結果として長時間の労働になっています。

人々の健康を守るための業務に従事している人が月に100時間もの残業を強いられ心身の不調に見舞われてしまうのはなんとも皮肉な現状だと言えます。

教育

ここ最近、教師がブラックな労働環境だと盛んに報じられています。特に部活の顧問をしている場合は土日も出勤になります。また普段からテスト準備や資料作成などに時間を取られることが多くどうしても残業しがちです。

教師は授業だけしていればいいわけではなく、むしろ授業以外の雑事に時間を取られることが多いとも言えます。そのため恒常的に月100時間近くの残業になってしまっています。

残業100時間させることができる場合

残業100時間の給料の手取り|普通?違法?・過労死は防げるか

残業を月に100時間させるには特別な約束を会社と従業員で取り交わす必要があるということはご説明しました。しかし取り決めを交わすさいにそもそも、どんな場合に残業をさせるのかということをきちんと決めておく必要があります。

特段の理由もなしに、のべつまくなしに残業をさせることはできません。ましてや過労死ラインと言われる80〜100時間の残業をさせるにはそれなりの事情が必要です。

特別な事情

たとえば経理部員が決算の時期に残業するのは特別な事情と考えられています。そのほかには工場で機械の故障があり、そこで生産が遅れてしまった分を取り戻すため、などの特殊な事情が求められます。

あくまでも突発的な理由がある場合に限られるということを認識しておく必要があります。

残業100時間の過労死は防げるか

過労死ラインは月の残業時間でいうと80〜100時間と言われています。過労死は英語でそのままKaroshiと呼ばれるなど、特に日本において頻繁に起こることで国際的にも知られています

過労死は脳血管疾患や心疾患などによる突然死や過重労働を苦にして自殺することを言います。働きすぎと言われる日本人にとって、克服しなければならない重要な課題です。

産業医

残業時間が月に100時間を超えている場合は労働者は申し出により産業医との面談をすることができます。労働安全衛生法上で事業者に義務つけられたものですが、罰則がないため労働者が受診を拒否した場合は強制的に受診させるところまでは求められていません。

しかしながら健康リスクを考え労働者も該当する場合は積極的に産業医と面談し心身に問題がないかの確認を行うべきです。

辞めたい

もしも月に100時間を超えるような残業続きの会社だった場合どうするのが良いのでしょうか。きちんと残業代が支払われ、自身が仕事にやりがいを感じており、また会社もそれに応えるような体制があれば少し様子を見てもいいでしょう。

しかし辞めたい、もう無理と感じるのであればやめる勇気を持つことも大切です。心身にダメージを負うと、その後何年も後遺症に苦しむことも考えられます。

健康診断

若いからといって健康診断を軽視しない方が良いでしょう。特に月100時間近くの残業を恒常的に行なっている場合、ダメージは少しづつ蓄積し、ある日突然現出するということがほとんどです。必要に応じて専門家に体のことを相談するのが一番の予防です。

残業を減らすために必要なこと

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残業は悪

残業を減らすためにはまず、残業は良いことではないという認識を会社も社員も持つ必要があります。残業はコストが嵩むばかりです。本来なら残業せずに済む体制を作ることを第一と考えましょう。

死ぬまで働くは間違い

日本人は時として頑張り過ぎてしまいます。特に周囲に迷惑をかけたくないとの思いから無理をすることがありますが、もちろん死ぬまで働くのは間違いです。人は生きるために働いているのであって死ぬために働いているわけではないことをしっかりを認識しましょう。

定時で帰る勇気

定時で帰るのが心苦しいという気持ちはわかります。しかしそのような「思いやり」が100時間もの残業につながるのです。定時までにしっかりと仕事を終わらせて、時間になったらすぐに帰るのが本当はかっこいい働き方というのを定着させる必要があるでしょう。

残業を減らすことの意義

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残業を減らすことは会社にとっても従業員にとってもメリットのあることです。会社の業績を伸ばしたいなら、あるいは個人の成績を上げたいならむしろ残業は減らすべきでしょう。

コスト削減

残業代を払うくらいならもう一人雇って業務を分散・平準化する方が結果的に生産性が高まります。長時間労働で疲れた状態でダラダラと作業しても効率はよくありません。それならばフレッシュな状態で仕事ができるような人員体制を築くことに注力すべきでしょう。

余暇を楽しむ

従業員にとっても早く帰れれば、そのぶんプライベートを楽しむことができます。家族や友人と遊んだり、自己研鑽をしたりと豊かな生活やキャリアを築くためにできることがあります。

100時間あればできること

残業100時間の給料の手取り|普通?違法?・過労死は防げるか

100時間と言えば約4日間です。もし月に100時間残業していてこれを減らすことができれば、4日余計に動くことができます。それだけ月100時間の残業というのが従業員を拘束していることになっていることがわかります。

100時間のうち半分は休養にあててもいいでしょう。そうすると頭も体もクリアな状態で仕事に臨めるようになるので、より質の高い仕事をできるようになる可能性が高まります。

残業時間の削減には社会的な価値の共有が必要

さて残業の削減については会社と労働者双方の努力が必要ですが、それだけでは不十分です。先述のとおり日本では「お客様は神様」という意識があり、過剰なサービスが要求されます。

その要求に応えるために100時間もの残業をせざるを得ない側面があるというのは否定できません。そのため社会全体で残業を減らすための取り組みをしなければなりません。 たとえば24時間営業というのは本当に必要かどうかやサービスの簡素化や配送が今より1〜2日遅くなってもいいなどの価値観を変えていく必要があります。

残業に依存しない働き方をしよう

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どうしても今の日本では労使ともに残業に依存した、残業前提の働き方になっています。しかし本来は残業というのはイレギュラーなものであり、ましてや100時間にも達する残業は異常です。

生産性を高めたいのであれば、高コストで非効率的な残業は減らすべきという方向に舵をきるべきです。 残業に依存せずにより高い成果を出すための新しい働き方を創造する時期に来ています。仕事と私生活のバランスが取れてこそ豊かな人生を送れるということをいまこそ考えてみてはどうでしょうか。 最近は転職だけでなく、フリーランスや独立なども増えてきています。あなたらしい働き方を見つけてください。
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