プラセンタって?
プラセンタとは
化粧品や美容アイテムで人気のプラセンタですが、プラセンタって実は良く知らないという方も多いのではないでしょうか。
プラセンタとは、動物の胎盤から抽出されるエキスのことを言います。胎盤は、胎児の肺や肝臓、腎臓としての働きだけでなく、ホルモンのコントロールや免疫機能を司り、妊娠を維持し胎児の成長を支えます。その胎盤から抽出され作られるのがプラセンタエキスです。 胎盤には自然治癒力を回復させる優れた効果があると報告されており、出産により低下した体力の回復を早め、ホルモン分泌促進成分を摂ることで乳腺を刺激して乳汁分泌をさせます。プラセンタの成分
5大栄養素
プラセンタには人間の体を作るもとの5大栄養素、ビタミン・ミネラル・脂質・糖質・タンパク質とアミノ酸が含まれています。
アミノ酸は、身体の細胞をつくる原料となり、タンパク質・脂質・糖質は身体をつくる重要な栄養源になります。そしてビタミン・ミネラルには、身体の機能を正常に保つ役割があります。プラセンタは体を作るだけでなく、エネルギーとなり代謝を活発にさせる働きがあります。成長因子
プラセンタの特徴として、成長因子が含まれている点があります。成長因子が肌や体の細胞の新陳代謝(ターンオーバー)を整えます。
成長因子は加齢とともに急激に減少していくため、積極的に補った方がいいといわれており、これを含んでいるのがプラセンタのみになります。肌の弾力をアップさせてしわが目立たなくなる効果が期待できるので、年齢肌が気になる方におすすめです。酵素
プラセンタには約100種類の酵素が含まれており、消化・吸収・排泄・代謝など、生命の維持に大きく関わっています。
酵素も年齢や生活環境によって積極的に補うことがおすすめです。代謝が下がりがちで肌や体に疲れを感じる方はプラセンタで補うのもおすすめです。核酸
プラセンタには核酸が含まれており、核酸により新しい細胞が作られ、体の健康を保っています。核酸は遺伝子の修復や新陳代謝の調整などエイジングケアに作用し、不足すると新陳代謝が滞り、老化の原因につながります。
ムコ多糖
ムコ多糖にはヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸があり、これらは細胞や肌の水分を保持する役割があります。
プラセンタの効果
美肌効果
プラセンタは、肌の新陳代謝を整え、水分保持の働きがあります。
本来、健康な肌は角質層によって紫外線や乾燥、ストレスなどの刺激から守られています。しかし、肌の新陳代謝が乱れると角質層が破壊され、肌を健康な状態に保つことができなくなり、肌荒れやシミ、シワを招きます。プラセンタは、これらの刺激から肌を守ることによって美肌を維持することができます。 若々しく健康的な肌をキープするためにも、プラセンタがおすすめです。アンチエイジング
プラセンタには、活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。活性酸素は紫外線やストレス、喫煙などの様々な原因で発生し細胞を傷つけ老化の原因につながります。近年では、生活環境によって活性酸素が発生しやすく、プラセンタでケアすることによって、活性酸素の発生を抑えることができ、アンチエイジングにつながります。
お肌と体どちらも年齢対策をしたい方には、プラセンタがおすすめです。免疫力アップ
プラセンタにはアミノ酸が含まれており、アミノ酸は肝臓の栄養素となり免疫力を高めます。また、核酸や成長因子にも免疫力を高める効果があります。
肝臓には体に入った有害なものを解毒する働きがあり、ウィルスや病原体の侵入も阻止する働きがあります。 日々の風邪予防やウィルス対策として、プラセンタ摂取はおすすめです。プラセンタの種類・選び方・摂取方法
プラセンタの種類
プラセンタと一口でいっても、実はプラセンタにもいくつか種類があります。一番有名で人気があるものが豚プラセンタです。その他には、馬、羊、海洋性プラセンタ、植物性プラセンタと様々な種類があります。ここで、プラセンタの種類を紹介していきます。
豚プラセンタ
豚由来の豚プラセンタは、プラセンタの中でも最もポピュラーな種類のものになります。
豚は1年に2回出産をすることから、他の動物に比べて大量に胎盤を採取することが可能なため豚プラセンタが多く流通しています。 安全な豚プラセンタを選ぶ基準として、しっかりと管理され品質の良い「SPF豚」があります。SPF豚は、厳格に定められた基準の中で、抗生物質を与えずに飼育されます。そのため、不純物が混ざりにくく、品質が高いことが特徴です。 また、「JHFAマーク」もポイントで、このマークがついているものは、(公財)日本健康・栄養食品協会で規定した品質規格基準を満たしたプラセンタエキス純末を使用し、徹底した品質管理のもと製造を行い、安全性試験をクリアしたものになります。 豚は分子構造が人間に近く、プラセンタの栄養素をスムーズに補えるので、サプリメントや化粧品で活用するのがおすすめです。馬プラセンタ
豚プラセンタの次に人気な種類として、馬プラセンタがあります。馬由来の馬プラセンタは、他のプラセンタに比べてアミノ酸が多く含まれているのが特徴です。
プラセンタに利用される種類の馬は、ほとんどがサラブレッドであるため、ハッキリとした血統や徹底した品質管理、栄養管理など徹底された条件のものとで育てられています。豚と比べて出産数も少ないため、馬プラセンタは高価で希少価値が高くなるのも特徴です。より栄養素を効率よく補給したい方は馬プラセンタがおすすめです。羊プラセンタ
プラセンタが羊プラセンタはヨーロッパや北米で人気の高い種類です。最高峰アンチエイジングなどにも使用されています。
羊は病気にかかりにくい動物なので、安全性は高いものの、日本においては、狂牛病問題以降、流通量が減少してしまい、現在では羊由来のプラセンタ商品は規制がかかっています。 エイジングケアに力を入れたい方には、羊プラセンタがおすすめです。海洋性プラセンタ
胎盤は、卵から生まれる魚類には存在しないため、正確には「プラセンタ」ではありませんが、卵を包んでいる「卵巣膜」という部分を「海洋性プラセンタ」と呼んでいます。
動物からのプラセンタとは違い、成長因子が含まれていないのが特徴です。また、海洋性プラセンタは、卵を育てるために必要なアミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸などの栄養成分があり、健康維持に役立つ素材として知られています。美容目的でのプラセンタ摂取におすすめです。植物性プラセンタ
海洋性プラセンタの種類と同じように、成長因子が含まれていない植物から抽出したものに、植物性プラセンタがあります。植物にも胎盤は存在していないため、植物の「胎座」という部分を使用したものを植物性プラセンタと呼んでいます。
胎座は発芽が起きる部分のことを指し、栄養素が豊富なため、動物性プラセンタ同様にアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが含まれています。美容効果は期待できますが、動物由来のプラセンタと分けて活用するのがおすすめです。プラセンタのおすすめの選び方
プラセンは、種類によって目的や選び方も変わりますが、製品によって効果はさまざまです。価格の高い商品を選べば高い効果が期待できるというわけではなく、美容や健康維持のためなど、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
また、プラセンタの効果を得るためには質の良さを見極めることも重要になります。日本で流通しているプラセンタの原料は豚が主流で、次に多いのが馬です。どの種類か産地にこだわるよりも原料となる動物が飼育された環境をチェックすることがおすすめです。豚プラセンタの場合はSPF豚や、馬プラセンタの場合はサラブレッドなど飼育基準が整ったものを選ぶようにしましょう。プラセンタの摂取方法
プラセンタには、経口(サプリメント)・塗布(化粧品)・注射の3種類があります。
サプリメントの場合は、医薬品とは違うので最低でも2・3ヶ月継続して摂取するのがおすすめです。毎日続けて摂取することで、プラセンタの効果を内側から実感することができます。 化粧品の場合は、主に肌への栄養補給が目的になります。毎日継続しつてスキンケアに取り入れることで、うるおいのある滑らかな肌に整えたり、肌トラブルの改善につながります。