哺乳瓶からマグストローへ移行する
座位が安定するためには、筋肉の発達が必要です。赤ちゃんが乳首以外のマグストローやスパウト、コップなどで飲めるようになるには、練習が必要です。そのためにはお母さんがスパウトマグやマグストローを与えてあげ、練習させてあげます。
焦る必要はありませんが、いつまでにはマグストローに移行できるといいなといったように目標地点を作るとお母さんも先が見えて取り組みやすくなります。マグストローは、8ヶ月頃から練習を開始するとよいでしょう。 中にはストローよりも前に3ヶ月頃から使える乳首タイプ、5ヶ月頃から使えるスパウトタイプもあります。赤ちゃんによってできるようになるまで時間のかかる子もいますが、焦らずすすめていきましょう。寝る前に哺乳瓶で飲むのはいつまで?
月齢によっては寝る前にミルクやフォローアップミルクなどを飲む赤ちゃんもいるでしょう。マグストローが使えるようになっていれば、あえて哺乳瓶で飲ませる必要はありません。
しかし、中には眠る前はどうしてもおっぱいや、哺乳瓶の乳首がよいと求める赤ちゃんもいます。哺乳瓶の卒業を考えているお母さんはいつまで哺乳瓶を使ってよいのか悩みますが、赤ちゃん自身が安心して眠れるのであれば、1歳の誕生日を迎えるくらいまでは哺乳瓶であげてもよいでしょう。 1歳を迎えると理解力も進み、生活のリズムもできてくるので、マグストローに慣れさせるようチャレンジするのもよいです。また、眠る前は絵本を読むなど流れを変えてあげることで哺乳瓶への執着を少しずつ離していってあげるとよいでしょう。哺乳瓶の卒業とミルクの卒業
哺乳瓶の卒業とミルクの卒業は同じではありません。哺乳瓶の役割は、まだ歯の生えていない固形物を咀嚼して食べることのできない赤ちゃんに哺乳させることを目的としています。
ですから、哺乳瓶を卒業したからミルクも同時に卒業しなければいけないということではありません。両者共にそれぞれいつまでに卒業すればよいのか時期は異なります。 離乳食を5ヶ月頃から開始し、10ヶ月頃になると3回食になります。食事の回数が大人と同じになっても、赤ちゃんは一度の食事で十分な栄養をとる事ができないため食後にミルクを飲みます。 育児用のミルクは、1歳頃には卒業する赤ちゃんが多いですが、フォローアップミルクは足りない栄養を補うためのものなので、概ね9ヶ月から3歳頃まで飲むことができます。赤ちゃんが嫌がらずにマグストローやコップで飲むことができていれば、哺乳瓶でミルクを飲ませなくてもよいでしょう。なぜ哺乳瓶は1歳頃を目安に卒業したほうがよいの?
哺乳瓶をいつまでに卒業したらよいのかと悩むことでしょう。卒業の目安を1歳頃を目標にするとよいでしょう。また、前述したとおり「座位の安定」と「乳首以外のマグストローやコップを使った水分補給ができること」が満たされているとスムーズに卒業できるでしょう。
ところが、中にはストローなどよりも哺乳瓶の乳首の方を好む赤ちゃんもいます。そのような赤ちゃんであっても、いつまでも哺乳瓶を使い続けるのではなく、なぜ卒業させるべきなのか、次の様な理由があります。虫歯
赤ちゃんの歯の生え始めは、6から9ヶ月頃が多いと言われています。まずは前歯から生えてくることが多いです。
生え始めは唾液の分泌も多く、虫歯になりにくいとされていますが、赤ちゃんの飲むミルクは甘みもあり、栄養価も高いため虫歯にならないわけではありません。また、果汁などを哺乳瓶で飲むこともあるでしょう。