咀嚼力
哺乳瓶を使う赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいた時からおっぱいを吸う練習をしています。生まれておっぱいや哺乳瓶を吸うことができるのは、「吸てつ反射」と呼ばれる原始反射があるからです。
しかし、この原始反応である「吸てつ反射」はいつまでもあるわけではなく、生後6ヶ月頃には見られなくなります。この頃からは自発的に吸い付く力が身につき、おっぱいや哺乳瓶を吸うようになります。 吸う力の後に生きていくために必要な動きは「咀嚼」です。咀嚼は、赤ちゃんが離乳食を通して少しずつ練習しできるようになっていく動きです。しかし、この咀嚼力はいつまでも哺乳瓶の乳首を吸っていてはなかなか身につきません。 咀嚼力を身につけさせてあげるためにも、歯が生えてきて離乳食をもぐもぐと食べられるようになってきた1歳頃には少しずつ哺乳瓶を卒業できるようにしてあげるとよいでしょう。執着や慣れ
お母さんはいつまで哺乳瓶を使っていていいのかと悩みながらも、赤ちゃんはいつもと同じ哺乳瓶が安心したり慣れていると哺乳瓶を欲しがるでしょう。赤ちゃんにとって、毎日の習慣は安心します。
安心したり心地よいために哺乳瓶を求める赤ちゃんもいます。赤ちゃんが欲しがるままに与えていてはいつまでも哺乳瓶から離れられません。 ちょうど1歳頃になると、歩けるようになる子もおり、食事や生活リズムも安定に向かい赤ちゃん自身が大きく成長する時です。1歳頃は理解力も進んできて、1歳半頃になれば自分の意思や思いが、よりはっきりとしてきます。思いがはっきり主張として出始めると、習慣を変える時に時間がかかることが多くなってきます。 このように強く哺乳瓶に執着してしまい年齢を重ねても欲しがってしまう子どもには、お母さんがいつまでに哺乳瓶を卒業させようと目標を定めてあげることも必要です。哺乳瓶卒業は赤ちゃんから子どもへと成長の証
今回は哺乳瓶をいつまで使うのか、いつまでに卒業するのか、そして卒業方法と理由についてお話してきました。赤ちゃんが生まれてから成長の早さにびっくりしたお母さんも多いはずです。
いつまでも赤ちゃんでいて欲しいと感じるお母さんもたくさんいるのではないでしょうか。哺乳瓶はいつ頃まで使うものなのか、悩むお母さんも多いでしょう。 赤ちゃんは好みや発達段階に差があります。どうしても哺乳瓶がよいと泣く子やストロー飲みの上達がゆっくりな子もいます。ですから、必ずしも1歳頃までに卒業しなければいけないわけではありません。 おっぱいやミルクを飲んでいた赤ちゃんも、赤ちゃんを卒業し、子どもへと成長していきます。その課程の中で、哺乳瓶を卒業する時が必ずやってきます。哺乳瓶を卒業する意味をお母さんが知っていることで、赤ちゃんが成長する姿を後から押してあげることができることでしょう。