任意売却という方法
住宅ローンが払えなくなった場合、「任意売却」という方法をとることができます。専門の不動産コンサルタントが債権者(借入先の金融機関)と債務者との間に入って調整、債権者の合意を得る事で不動産売買価格がローン残高を下回って売却できる合理的な不動産取引のことを「任意売却」といいます。
任意売却のメリット
任意売却のメリットとしては下記のようなものがあります。
・市場価格、相場に近い価格での売買が期待できます。 ・債権者と話し合いができて引っ越し時条件、明け渡し時期などの融通がききます。 ・通常の住み替え感覚で販売活動が行われるのでプライバシーが守られます。 ・諸費用は物件の売却費用から配分されるため債務者の負担はありません。 住宅ローンを滞納して3〜5カ月から競売の開始日前日までに手続きをしましょう。ケース別 住宅ローンが払えない時はどうする?
住宅ローンが払えない時にはどうしたら良いのでしょうか。ここでは、定年後と離婚した場合のパターンについて、住宅ローンが払えない時の対処法をご紹介します。
定年後
定年退職後から住宅ローンが払えないというケースも急増しています。35歳で30年のローンを組むと完済の時点で定年後ということになります。住宅ローンは団体信用生命保険の制限年齢70歳の時点で完済できるまでの期間融資を受けられるため、定年後にローンが払えないケースは多々あります。
定年後住宅ローンを払えない場合は、「リバースモーゲージ」という方法をとることもできます。リバースモーゲージという方法
65歳以上を対象とした、自宅を担保にして老後資金を借りることができるローン商品のことです。担保不動産を自分の死後に遺族などが自宅を売却することで返済をします。住宅ローン返済中でも、先にお金を借りて残りのローンを片付ける、という方法をとることができます。生存中は返済義務が無いのが最大のメリットです。
リバースモーゲージはあまり浸透していない
リバースモーゲージには、下記のようなデメリットがあります。
・自宅を相続させられない。