女の子編!70年代後期は「智子・陽子」80年には一文字登場
現代で聞いてもそれほど古い名前に感じられませんが、「直美」は1968年(昭和43年)~1970(昭和45年)にかけて1位です。それまではトップ10に登場していない時期もあり、突如として上位にランクインした名前とされます。この頃は「智子」上位になり始め、1971年(昭和46年)~1979年(昭和54年)にかけては「陽子」と「智子」が1位と2位にありました。
1980年(昭和55)になると、人気名前ランキングに大きな変化が起き始めます。1980年の1位は「絵美」、1981年の1位は「恵」、1983年になると「愛」が1位になりました。「愛」という名前は素晴らしい人気度で、1990年(平成2年)まで堂々の第1位でした。以降は1位ではない時期もありますが、トップ10に必ず入る人気度がある名前です。昭和に人気があった名前まとめ!
【男の子】 勝・優(まさる) 勝利(しょうり) 勇(いさむ・いさみ) 勲(いさお) 誠(まこと) 昇(のぼる) 茂(しげる) 徹(とおる) 稔・実(みのる) 修(おさむ) 勉(つとむ) 進(すすむ) 博・弘・浩(ひろし) 聡(さとし) 剛(つよし) 正(ただし) 健(たけし) 清(きよし) 淳(あつし) 崇(たかし) 豊(ゆたか) 明(あきら) 学(まなぶ) 亮(りょう) 翔(しょう) 浩之・博之(ひろゆき) 浩二(こうじ) 浩一(こういち) 和彦(かずひこ) 和夫(かずお) 洋平(ようへい) 英樹・秀樹(ひでき) 大樹(だいき) 直樹(なおき) 哲也(てつや) 達也・竜也(たつや) 拓也(たくや) 和也(かずや) 雄太(ゆうた) 健一(けんいち) 健太郎(けんたろう) 大輔・大介(だいすけ)
全体的に、一文字人気が高いようです。昭和中期頃は特にその傾向が高く、人気名前ランキングトップ10には一文字漢字の名前しか入っていない時代が多くありました。昭和中期後半~後期頃になると「和夫」が登場し始め、「浩之」や「浩二」といった「浩」の入る二文字の名前が流行していました。
平成元年近くの時代になると、「大輔」「達也」「翔太」などがトップ10にランクインするようになり、平成に入る前から現代風な名前が人気を博しています。 「健太郎」や「洋平」のように「太郎」や「平」が付く名前はシワシワネームっぽいかもしれませんが、「平」「助」「太郎」が名前の語尾として一般的に使用されていた時代と比べると随分イマドキな響きとなっています。【女の子】
和子(かずこ) 幸子(さちこ) 悦子(えつこ) 啓子・恵子(けいこ) 洋子・陽子(ようこ) 節子(せつこ) 裕子・弘子(ひろこ) 勝子(かつこ) 信子(のぶこ) 典子(のりこ) 優子(ゆうこ) 智子(ともこ) 順子・純子(じゅんこ) 京子(きょうこ) 美智子(みちこ) 美代子(みよこ) 恵美子(えみこ) 久美子(くみこ) 真由美(まゆみ) 由美子(ゆみこ) 由美(ゆみ) 麻衣子(まいこ) 麻衣・舞(まい)
麻美(あさみ・まみ) 智美・友美(ともみ) 恵美(えみ) 明美(あけみ) 愛美(あいみ) 理恵(りえ) 由佳(ゆか) 美香(みか) 明日香(あすか) 美紀(みき) 美穂(みほ) 愛(あい) 恵(めぐみ) 彩(あや) 沙織(さおり) 香織(かおり) ゆかり めぐみ あゆみ
女の子の名前は、圧倒的に「子」が付く名前が多くありました。一時「子」が付く名前のことを古臭い名前と言う方が増えましたが、昭和から現代にいたるまでごく一般的な名前です。
日本に長く伝わる名前の付け方のためシワシワネームには当てはまりますが、決して古臭いわけではなく、日本らしくて和風の魅力があり、子どもに名づけるのだから「子」が付いていることはおかしなことではありません。 いつからか「子」を外した一文字の名前が登場し始め、「美」が語尾に付く名前も登場し始めます。「由」や「美」が用いられた三文字の名前もトップ10に入ることが当たり前になり、ひらがなだけで名付けをするという流行もありました。 「沙織」や「香織」は古風な印象で現代でも好まれていますが、平成以前から人気のある名前です。 女の子の名前の中で現代まで人気が高い名前は「愛」で、みんなに愛されるように・愛情がある子になりますようになど願いは名付け親によって違いますが、呼びやすいことも良い点となっています。シワシワネームとキラキラネーム
キラキラネームとシワシワネームは正反対の名付け方であり、対立する名付け方と思われています。確かにそうかもしれませんが、結果的にどちらが良いということはありません。その子どもの親となる存在が、子どもの人生を大切に考えて名付けたのであればキラキラネームでもシワシワネームでも良いのです。
ただ、子どもがある程度大きくなって「自分の名前にはどんな意味があるの?」と聞いてきた時に、子どもが納得できるような理由となる名付け方が望ましいことは重点としてあります。 キラキラネームは何て読むのか分からない程度であれば面倒なことはあるかもしれませんが嫌ではないケースが多いと思われますが、読み方が洋風な上に当て字過ぎる場合は人生に於いて自分の名前を嫌う人出てくるでしょう。 人名前として相応しい読みであれば、問題はありません。当て字であったとしても、漢字の意味として適切な読みで当て字をしているのであれば周囲の受け入れも違います。 日本の社会で考えるとシワシワネームの方が指摘されることは少ないと考えられますが、歴史上の人物の名前・物の名称・子の付く名前は指摘しなくても良いことで指摘されることもあります。