イギリス
イギリスでは、もともとアメリカのように妊娠期間は9か月ととらえる数え方でしたが、近年、日本と同じように28日周期の場合28日を1か月と考えるLunarManthsで計算し、妊娠期間を10か月ととらえる考え方が広まってきています。
実際、この妊娠期間の数え方の違いは、イギリスでは、医師や医療機関、地域によっても考え方や方針にまだ違いがあるといえます。 超音波検診を頻繁にするといった手厚い検診があるわけではなく、特に異常がなければ、病院での検診の回数が日本に比べ圧倒的に少ないのも特徴です。オーストラリア
日本は、妊娠期間をおよそ10か月と考えるのに対し、オーストラリアでは、9か月と数えます。
これは、日本では最終月経開始日を基準として妊娠初日とし、出産予定日までの妊娠期間を計算するのに対し、オーストラリアでは、精子が卵子にたどりついた着床日を妊娠初日と考えて出産予定日を計算するといった計算方法の違いがあるため、妊娠期間は9か月と考えます。 28日周期の場合で、「予定日=最終月経の初日+9か月+7日」と計算します。 ちなみにオーストラリアでは、妊娠経過が順調であれば、尿検査もありませんし、超音波検査の回数も日本に比べると極端に少ないという特徴があります。カナダ
カナダの妊娠期間の数え方は、9か月です。週数だけで考えると考え方は同じで最終月経日の初日から妊娠1日目と考え、その週を0週目として数えます。カナダの場合、アメリカなどと同じ計算の仕方になり、1か月を4週とする月と5週とする月があります。
カナダでの出産は、無痛分娩が主流となっています。また、妊娠から出産にかかる費用はすべて無料、入院費用も病院によっては無料です。しかし、日本と違い出産して24時間経つと退院しなければなりません。韓国
韓国の場合は、日本と同じ40週イコール10か月という数え方です。
産後の考え方には違いがあります。日本では、4~5日で退院し、自宅での育児が始まるのに対し、韓国では、産後2週間を休める必要性があるといわています。また、産後は専門の施設に2週間ほど入所して体を休めるのが一般的となっています。スペイン
スペインでの妊娠期間の数え方は、アメリカなどと同じ9か月です。欧米では、多くの国で妊娠期間を9か月と考えます。
一般的に最終月経の開始日を妊娠1日目として考えますが、胎児のサイズを測って受精時期を判断することで出産予定日を計算します。超音波検査をもとに胎児のサイズを測り、出産予定日を割り出す方法は日本の一般的な検査でも同じ方式で割り出します。妊娠の数え方を正しく知ろう
妊娠週数の数え方について紹介してきました。数え方には、国によっての違いはあるものの、妊娠期間を280日間ととらえていることには変わりありません。
生理周期の違いによって妊娠の数え方が難しく感じる部分もありますが、自動計算ツールを使えば簡単に計算できます。 妊娠の数え方を正しく知ることは、妊娠がわかったときや妊活をする中で役立てることができます。違う国で妊婦生活を送る場合に、妊娠1か月目を0か月目ととらえる考え方があることも覚えておくとよいでしょう。