体温計の測り方には、さまざまな種類や方法があります。また、部位によって測り方や体温の変化も異なります。ここでは、それぞれの部分での体温計の測り方と注意点を紹介します。
口内・舌
口内・舌の体温計の測り方は、朝起きたらすぐに舌の奥にある筋の横に、体温計の先端を当てて計測します。この時、口をしっかりと閉じるようにし、あくびをしたり寝返りをうったりなと、動いたりしないようにしましょう。測り方がうまくいかなかったり、動いてしまうと正しい体温を測ることができません。
また、飲酒や入浴の後、運動後は体温を測るのは避けるようにしてください。脇
脇の温度は中心ほど高く、周辺は低くなっています。脇の体温計の測り方は、体温計の先端を中心に当てて、下からから少し押し上げて脇をしっかり閉めます。30°〜45°の角度で脇と体温計が密着するように軽くおさえます。
この時、体温計の表示部は内側にくるようにします。体温計を上から差し込むと、中心に当たらなかったり、真横から差し込むと先端が出てしまうので、必ず下から差し込むようにしましょう。 体温計を正しい位置ではさめたら、音が鳴るまで動いたりせずに安静にして待ちます。汗をかいていたり、下着に触れてしまうと正しく検温ができないので、汗をかいている場合は汗を拭いた状態にし、下着に重ならないように気をつけましょう。おでこ
おでこで測るタイプの体温計は、赤外線式体温計で、赤ちゃんや大人の体温だけでなく、ほ乳瓶の中のミルクの温度や、沐浴の湯温を測ることもできます。おでこで測るタイプの体温計は、短時間で測ることができるので、赤ちゃんや子供におすすめです。おでこの体温計の測り方は、体温計の種類にもよりますが、押し当てるタイプと滑らせて測るタイプがあります。
測り方は、それぞれのタイプで説明に合わせて測るようにしましょう。おでこ式の体温計は、短時間で素早く検温できるのがメリットですが、一般的な実際の体温を測る実測式ではなく、赤外線熱量をセンサーで測る予測式のため、実際の体温は測ることができません。そのため、基礎体温など正しい数値を測る場合は実測式を使うようにしましょう。首
首の体温計を使った測り方は、脇では測りづらい赤ちゃんや小さい子供におすすめです。測り方は、首の汗をキレイに拭き、アゴの真下ではなく耳たぶとアゴの中間あたりのシワの部分に体温計の先端を挟むようにします。
赤ちゃんや小さい子供は動くことが多いので、抱っこして測るようにすると測りやすいです。体温を測る時は、食後や入浴の後、眠気がある時は体温が高くなりやすいので、避けるようにしましょう。耳
耳で測る体温計の測り方の場合は、鼓膜の温度を計測することで体温を測ります。おでこのように、短時間で素早く測れるものが多いです。耳で測るものも、赤ちゃんや小さい子供に使いやすいのがメリットです。
測り方は、検温の前に耳垢をキレイに掃除した状態で、耳の中に入れて測ります。赤ちゃんや小さい子供などは、測っている最中に動いてしまうと、耳の中を傷つけてしまう危険性があるので、抱っこして測るようにしましょう。 ただ、耳式電子体温計は体温計を鼓膜にまっすぐに向けていないと、耳の皮膚の温度が計測されてしまうため、使い慣れるまでは計測値の誤差が出てしまうので、正しい測り方ができるまでは慣れが必要です。体温計の正しい測り方
体温計には、さまざまな種類と測り方の方法があります。その種類によっても計測する時間や、場所によっても体温は変化していきます。ここでは、体温計の測る時間や測り方などを紹介します。
体温をはかる時間
体温計には、実測式と予測式の2種類があります。それぞれ測り方や時間も異なり、実測式の体温計は、昔からある水銀式の体温計と同じ仕組みになっていて、温度センサーが測定した温度を、そのまま表示する仕組みになっています。実測式の体温計は、正しく測るためには脇の下で10分以上、口の中では5分以上測る必要があります。
一方、予測式の体温計は、温度センサーで測定した温度をもとに、予測機能を使って体温予測検温値を表示する仕組みになっています。そのため、実測式のように時間がかからず素早く検温できるので、赤ちゃんや小さい子供におすすめです。 メーカーによって計測時間は異なりますが、一般的には1分〜3分程で計測できますが、赤ちゃん用などは15秒ほどで測れるものもあります。実測式の体温計は、口と脇の両方測れますが、予測式は脇専用のものが多くなっています。