カフェインの利尿作用
コーヒーを飲むとトイレが近くなることがあります。それはコーヒーに含まれるカフェインによる利尿作用が原因です。
カフェインの利尿作用により、妊娠中にはとても大切なカルシウムが母親の尿から排泄されてしまいます。カルシウムは胎児の骨や歯を作りますが、利尿作用によりカルシウムが不足すると、カルシウムを胎児に届けるために、母親の骨や歯が溶解してしまいます。カルシウム不足は、胎児の骨や歯の発育に影響するだけではなく、母親の体にも大きな悪影響が生じることを覚えておかなければなりません。 これらのことから、妊娠中にほうじ茶を飲んでも大丈夫なのか疑問になります。次はそのことについて考えてみます。妊婦も飲んでも大丈夫?ほうじ茶のカフェイン量
それでは、妊婦はほうじ茶を飲んではいけないのでしょうか。もし、飲んでも良いのならどれくらいの量であれば可能なのでしょうか。
適量であれば飲んでも大丈夫
前述した様に、ほうじ茶に含まれるカフェインはとても少量です。その量は妊婦の方が飲んでも問題のない量です。但し問題ないといっても、ガブガブと飲むことがいけないの言うまでもありません。適量を守って摂取する様にして下さい。
それではどのくらいの量が適量なのでしょうか。 1日あたりのカフェイン摂取量が100mgを超えると、自然流産率が増加すると言われています。そのことから考えると、前述したようにほうじ茶には100mlあたり20mgのカフェインが含まれています。カップ1杯のほうじ茶を250mlとすると、1日あたり2杯までなら摂取しても良いことになります。 朝起きたら1杯、夜寝る前に1杯など飲み方を決めておけば、飲みすぎることはなさそうです。授乳など
ところで、妊娠を終えた後のほうじ茶を飲むことで、授乳により赤ちゃんに影響は出ないのでしょうか。
カフェインは摂取してから30分以内に母体に吸収されます。そして授乳する母乳にもカフェインが入り込みます。つまり赤ちゃんは母乳を通してカフェインを摂取することになります。その量は母体が摂取したカフェイン量の0.5%~1.5%です。 しかしほうじ茶のカフェイン量は圧倒的に少ないためそれほど問題はありません。問題はないからといって飲みすぎには注意してください。赤ちゃんや幼児が飲んでも大丈夫?ほうじ茶のカフェイン量
それでは赤ちゃんや幼児がほうじ茶を飲んでも大丈夫でしょうか。
前述したようにカフェインには興奮作用があります。カフェインを摂りすぎることにより脳が覚醒し、眠気が妨げられるので夜眠れないなどの弊害が出ます。 成長ホルモンは夜の就寝中に分泌されます。赤ちゃんや幼児がカフェインの取りすぎで夜眠れなくなるということは、成長ホルモンの分泌を妨げ、正常な発育が困難になるということです。これは赤ちゃんや幼児にとっては一大事です。