カフェインは微量だけれど、カロリーは高め。
ただし、カフェインは少ないでしょうが、砂糖やココアバターなどの油脂分が多く、カロリーは高めですのでその点はご注意ください。七訂食品成分表では、ホワイトチョコレートは100グラム当たり588キロカロリー、ミルクチョコレートは、同じく100グラム当たり558キロカロリーとされています。
チョコレートでコーティングしたコーヒー豆のカフェイン量はどれくらい?
そもそもコーヒー豆のカフェイン含有量は?
コンビニ等で売られている商品に、コーヒー豆をチョコレートでコーティングしたものがあります。チョコの甘さとコーヒー豆のほろ苦さで人気の商品ですが、どの程度のカフェインが含まれているのでしょうか。
まず、焙煎済みのコーヒー豆には、品種により0.8パーセントから1.8パーセントのカフェインが含まれるとされています。ブルーマウンテンというコーヒーの種類を聞いたり、飲んだりしたことがあるかたもいるでしょう。この品種の場合、カフェインの含有量が1.2パーセントほどとされています。説明を簡単にするため、このブルーマウンテンを基準に考えることにします。1粒で約1.6ミリグラムのカフェイン
一杯のコーヒーを淹れるのに使用するコーヒー豆の量は、10グラム程度とされており、豆の数で70から80粒くらいと言われています。ここから、コーヒー豆1粒の重さは、0.13グラム程度とわかります。
0.13グラム×0.012=0.0016。つまり、コーヒー豆1粒に含まれるカフェインの量は、1.6ミリグラムとなります。チョコレートコーティングに含まれる量は考慮していませんが、これだけでもおおよそのカフェイン量は把握できます。 チョコレートコーティングについては、どの位カカオ豆由来の成分がチョコレートに含まれているかにもよりますし、掛かっている厚さの違いもありますので、いちがいには言えません。ただ、コーヒー豆にもともと含まれているカフェインの量から言えば、70粒食べれば、カカオ分95パーセントのチョコレート100グラムと同じ量か、それ以上のカフェインを摂取することになる点は、注意すべきです。高カカオでカフェインレスのチョコレートはあり得るか
カフェインについてはさまざまな研究がなされていますが、完全に除去する技術は存在しません。市販のデカフェ(カフェインレスコーヒー)でも、通常の60分の1とごく微量ですが、カフェインが残っています。カカオ豆からカフェインを量産化に見合うコストで除去する技術が発明されれば、将来的には状況がかわる可能性はあります。
カフェインの影響については不明な点が多い
ぜひ、たいていの公立図書館には備え付けられていますので、インターネットではなく「メルクマニュアル」などの一般向け医学書を読んでいただきたいのですが、カフェインが妊婦に与える影響については、確たる試験結果が出ていないのが実状です。
カフェインそのものは、苦味剤として食品添加物として認可されていますし、また、鎮痛剤や風邪薬にも、配合されています。ただし、薬については「疑わしきは服用させない」というルールがありますから、妊娠中の服用はさけるよう注意書きがあるのです。 このカフェインの作用について「確たる証拠はないが、疑わしきはさける」という点を、メーカーがどう判断するかでしょう。開発費を投じてでもカフェインレスを研究するかどうかは、カフェインを気にして買わない消費行動がどの程度顕在化するかで、変わってくると言えます。カフェインやチョコレートと上手に付き合う
今回、チョコレートに含まれるカフェインの量について説明しました。コーヒーやお茶のような煮出したものをのむ飲料と違い、カカオ豆を直接摂取することになるため、食べる量によってはカフェインの摂取量も意外と馬鹿にならないことがおわかりいただけたでしょうか。
とはいえ、コーヒーやお茶と比べても、ひとかけ、一口といった、食べる量のコントロールがしやすいのも、チョコレートの良いところです。カフェインの摂取量をどの程度気をつけるかは個人差があるでしょうが、欲しいものを食べないのもストレスの原因になります。ぜひ、食べる量に気をつけながら、チョコレートを楽しみましょう。