チョコレートのカフェインの含有量

ドリンク・お酒

市販の板チョコレート相当だと?

市販の板チョコレートが約50グラム程度ですから、最低でも約20ミリグラムは超えることになります。あくまでもこれは最低値であって、カカオマスの量によってはもっと高い値を示すことになります。

海外の文献では、ブラックチョコレート100グラム当たり約70ミリグラムのカフェインを含むとしているものがありましたが、商品名の記載はありませんでした。

高カカオチョコレートのカフェインの含有量

成分表示は外国製のほうが親切

高カカオ分をうたうチョコレートは、それ自体が売りであることから、ラベルにカカオ分が記載されていることが多いものです。

また、外国製のものは、原産国の基準で成分表示されているため、フランス語や英語がわかれば、カカオマスそのもの含有量がわかる場合があります。この場合、より正確にカフェインの含有量を推定することができます。 国産の場合、とくにメーカーに問い合わせる等しないとわからないことが多いため、成分表示がこまかい外国製を買うというのも、高カカオチョコレートを選ぶ基準のひとつと言えます。

カカオ分の表示から試算してみましょう

たとえば、カカオ分が95パーセントと表示されているチョコレートがあった場合のカフェイン含有量を推定してみましょう。既に、カカオマス100グラム当たりに含まれるカフェインの量は約120ミリグラムということは説明しましたので、100グラム当たり約115ミリグラムは、カフェインが含まれているだろうと想定できるわけです。

むろん、カカオ豆由来の成分は、カカオマスとココアバターがあります。その比率が企業秘密であるためざっと概算するしかないわけですが、もし、成分表示でカカオマスとココアバターの割合がきちんと書かれていれば、カフェインの含有量も、もっと正確にはかることができるでしょう。その意味でも、外国製をわざと選ぶ意味はあるのです。

カフェインの含有量が少ないチョコレートはあるの?

ホワイトチョコレートはカフェインが少ない

逆に、カフェインの含有量が少ないチョコレートはあるのでしょうか。全くないものは存在しませんが、かぎりなく少ないものは、あります。いわゆるホワイトチョコレートです。

ホワイトチョコレートは、カカオ豆由来の成分のうち、カカオマスを含みません。ココアバターのみを使用して作られます。カフェインの特徴は、水に溶けるが、油に溶けないこと。つまり、純粋なココアバターであればあるほど、カフェインは取り除かれていることになるわけです。 実際、多くの栄養士が参考とする「七訂食品成分表」では、ホワイトチョコレートのカフェインについて「tr」(微量)と記載されており、ほぼ無視してよい値です。
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