夢占いとは
「夢」という言葉の意味について
新明解国語辞典によると、「夢」という言葉にはおおまかに3つの意味があります。
1.「実際にはありそうにも思われないが万一実現すればいいなあと思っている事柄」 2.「将来実現することを期待する理想像を脳裏に描く」 そして、 3.「睡眠中に生活経験のごとく生起して目覚めると同時にはかなく消える、一種の幻覚」
つまり、夢占いのもとである「夢」は幻覚であり、寝ている間に生産されるものです。そしてそこから様々な解釈が生まれ、研究され、夢占いとして現代に続いています。夢占いのもとである夢はいつみているの
寝ている間は、レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)というふたつの状態を行き来しています。レム睡眠は、体は休んでいるけれど脳が活発に動いている状態であり、ノンレム睡眠は頭も体もぐっすり休んでいる状態です。
朝起きて覚えている夢はレム睡眠中に、忘れてしまっているのはノンレム睡眠中に見ている夢といわれています。夢占いは、目覚めたときに覚えていないと占うことができません。レム睡眠中にみている夢から夢占いをすることになります。 よく夢を見ている人は、起きている間に脳が活発に動いている人が多いといいます。日中脳が活発に動いているということは脳内の記憶のデータ処理も夜中に活発に働かないといけないからです。 高齢になればなるほど夢を見る回数は減っていきますが、これは日中の脳内の活動が緩やかになり、夜中のレム睡眠が減少することが原因です。夢占い
夢合わせという一見古風なこの言葉は、夢判断、夢占いのことです。西洋と東洋では夢占いでのシンボルの意味が変わってきますが、古今東西人々は夢から吉凶を判断していました。
有名なジークムント・フロイトは「夢判断」という本を著しています。夢と精神分析を結びつけた研究をして著わした本です。それに続き、カール・グスタフ・ユングも夢の研究をしましたがフロイトとは違った解釈に行き着き、現在の精神分析学を定着させました。夢占いを科学的に分析し研究した代表的な人物です。 夢は科学的にみると、日々の記憶の整理整頓、データ処理です。必要なものと不必要なもの、溢れた情報を取捨選択して脳内に留めたり、廃棄したりしています。 奇想天外な物語、つじつまの合わない断片などの情報処理である一方、心理的要因や感情の表れ、不思議な予知夢など、解らないことは多いですが古くから研究されている分野です。夢占いという言葉は、夢は神仏からのメッセージと捉えられ大切なものとして受け取られていた中世のにおいがします。夢占いは日本でも古代から行われていたようです。