グロい生物pyura chilensiの生態・食べたときの味

運勢占い
食用のマボヤはpyura chilensisと仲間です。ホヤは血液中の濃縮細胞の中に、硫酸とともにバナジウムを含みます。ホヤの種によって異なりますが、達するものでは海水の数万~数百万倍の濃度で蓄積します。これは、バナジウムと特異的に結びつくタンパク質が存在しているため、成分を見てみるとpyura chilensisはホヤと味が近いと言えるでしょう。

チリのアワビ

バナジウムとともにヨウ素の含有量も高いことから身はヨウ素味といわれています。分かりやすく例えると、苦みがあって石鹸のような味だと言う人もいます。しかし不味いわけではありません。独特の臭みがそのように表現されるだけで、「チリのアワビ」と評されてもいます。食べ方は、シチューや揚げ物などが一般的です。

pyura chilensisは日本にいるのか

グロい生物pyura chilensiの生態・食べたときの味

pyura chilensisは日本で確認されていません。ペルーとチリの沿岸部に生息しており、日本の気候とは大きく異なります。pyura chilensisの仲間であるホヤは、日本でも採れます。

太平洋側に生息するホヤは牡鹿半島、日本海側では男鹿半島以北が有名です。食用のホヤは天然物と養殖の両方で供給されています。 ホヤは鮮度が落ちるのが早いとされており、新鮮なホヤは臭いませんが鮮度が落ちると金属臭のような独特の臭いがします。食用ホヤの好き嫌いが分かれるのはこの部分が大きいといえます。そして、臭いは鮮度が落ちると特に強くなりますが鮮度の管理は非常に難しいでしょう。

pyura chilensisを使った料理は?

どう見ても岩かヘドロにしか見えないにも関わらず、地元チリやペルーでは普通に魚屋さんで売られるポピュラーな食材です。料理するとホヤそっくりの味でとっても美味しく、鉄分ミネラルを多く含む健康素材かつごちそうとして珍重されています。

日本にいるみなさんがpyura chilensisの味を知りたいと考えた場合、ホヤを食べるのが最も近い体験ができるといえるでしょう。ホヤはpyura chilensisほどのバナジウムを含まない種も多くあります。

郷土料理に使われる

pyura chilensisは地元でタマネギのみじん切り、コリアンダー、レモンで味付けされたものが好まれ「めちゃくちゃうまい」とされています。

しかしながら、海水よりもはるかに高濃度で含まれるバナジウムは重金属です。そのため含有量が大きいことによる健康被害が起こる可能性があると懸念されています。一方で、ミネラルが豊富だといって健康素材とする人もいます。 また、一般論ではありますが人体といえど人種間で腸の長さなども異なっています。チリやペルーの人たちが多くpyura chilensisを食する場合、バナジウム耐性が強い可能性も高いです。同じ分量を食しても消化などは異なります。つまり、チリやペルーに行った際に日本人が食べ続けるのは避けた方がいい可能性があります。
タイトルとURLをコピーしました