グロい生物pyura chilensiの生態・食べたときの味

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グロい生物pyura chilensisの生態とは?

グロい生物pyura chilensiの生態・食べたときの味

あなたは、「pyura chilensis」という名前を見たことはありますか。ほとんどの方が名前も知らないことでしょう。まるで岩石のような外側がザラザラした灰色の塊がpyura chilensisです。一見鉱物にしか見えないのにパカッと割ると血液のような真っ赤な液体で満たされています。

この不気味な物体は何なのでしょうか。岩の中にトマトが埋め込まれているように見えなくもないし、あるいは鉱物にも見えてしまいます。 実は、この物体はホヤ綱に属する被嚢類の海洋生物です。南アメリカ西部で人間の臓器のように見えるのだということで有名です。チリおよびペルーの岩だらけの海岸に生息しており、外見から「鋼鉄のホヤ」と呼ばれることがあります。

どんな生きものなの?

pyura chilensisは何千ものの集合体で発見されることもあれば、ほんの数匹の場合もあります。岩のように見えますが、水とエサが入るための入口「入水孔」と、出口である「出水孔」を持っています。

水を吸い込み、大きく肥大した「のど」の粘膜の中でも動く部分を利用して微小な藻類を食べます。そして、その食べた藻類のくずをもう一方の水管から排出します。 肥大した咽頭は消化管につながっているため、人間でいうところの「口」の働きを持ちます。驚くべきことに、海水に含まれる約1000万倍ものバナジウムを含んでいるとのことです。しかし、なぜこんなにも大量にバナジウムを蓄積することができるのか、何に利用しているのかはまだ明らかになっていません。謎の多い生きものです。

生息地はチリ

pyura chilensisは、海底の岩などに固着します。密集した集合体として群生しています。ぱっと見たところ、岩に見えるという意見が多そうですがよく見ると植物のようにも見えます。

先述のとおり、チリおよびペルーの岩だらけの海岸に固着しています。地元の人々はpyura chilensisを捕まえて食べます。市場でも売られるほどにメジャーな生きもので、チリでは馴染みのある「食べ物」です。

pyura chilensisを食べた時の味は?

成分からいうとホヤ

pyura chilensisは強い香りをもっていると言われています。食感は肉質で、地元では重宝される美味しい食べ物なんだとか。強い香りに関しては、ヨウ素のような感じと言われています。

動画を見ればわかるとおり、pyura chilensisに流れる血の成分に含まれるバナジウムに由来した香りだと言われています。ヨウ素のようだとはいえ、海水よりもはるかに高濃度のバナジウムが含まれていますから、ヨウ素よりもバナジウム由来の香りがすると考えていいでしょう。
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