自己否定|心理・原因・特徴・性格・克服方法

自己否定とは、その名の通り自分で自分を否定することです。あなたの周りには自己否定をする癖がある人がいたり、またあなた自身がそれをしてしまうことがあります。自己否定とは決して珍しいことではありません。何かに失敗して、それを責められたら、どうしても落ち込みます。

けれど、自己否定の度が過ぎてしまっては、当人の身体に害を及ぼします。また当人だけでなく、周りの人達にとっても不幸な結果に繋がってしまうので、改善する必要があります。 自己否定を続けていても不幸な結果を導くことになるため、まずは自分を認めることが必要です。

どうして私達は自己否定をしてしまうのか、という疑問を抱くでしょうが、実は自分を守る為でもあります。誰かから否定されて傷付く前に、あえて自分を否定することで、自分自身に向けられる傷を減らすことが出来ます。おかしな話でしょうが、本当は自分を救ってほしいのです。

しかし、それはほんの一時凌ぎに過ぎず、あまりにも自己否定を続けてしまっては、そのイメージが本人の脳に刷り込まれてしまい、本当にマイナスの結果を導いてしまいます。 反省をして、失敗を繰り返さないようにすることは大切ですが、過度な否定は誰の為にもならないのです。

現代社会は文明が発達し、そして数え切れないほどの情報で溢れています。それに伴って人との交流も多様化しましたが、決して自分にとっていい結果となるものばかりではないです。どこでもコミュニケーションが出来るようになった反面、無責任な意見も増えています。

自分は傷付かないことを理由に一方的な罵倒を行ったり、あるいは正義感で何かを否定する人がいます。そのような意見を浴びることで傷付き、そして自己否定へと繋がってしまいます。またこれは口にした側も同様で、一時は優越感に浸れますが、後から自分に返ってきます。 言葉は自分自身を映す鏡でもあり、否定的な言葉を多く使えばその分だけ嫌われてしまい、自己否定に繋がってしまいます。それに腹を立てた人がまた誰かを否定すれば、更なる顰蹙を買うのです。言葉の使い方を間違えれば簡単に人は傷付いてしまいます。

自己否定は鬱病の原因にもなります。鬱病は自己評価の低さから発症することがあり、自分を責め続けることでやがて無気力となります。本当ならそれほど深刻でもないのに、自らの思い込みによってネガティブな感情がどんどん膨らんでいくのです。

鬱病になると食欲が減退し、また睡眠時間も安定しなくなります。すると体調が急激に悪くなって日常生活にも支障を及ぼし、精神が不安定となって自殺衝動を引き起こす最悪の危険があります。故に、極端な自己否定は自分自身の命すらも奪ってしまう恐ろしい行為なのです。

自己否定をする人は気が弱かったり、あるいは極度に真面目だったりします。気が弱ければ自己肯定が難しいですし、また真面目ならば失敗を重く感じます。親からの愛情不足や極度の抑圧により、強引に周りと合わせようとして、上手く行かないことが自己否定の原因となるのです。

自分を否定する人の言うことを信じられるケースは滅多にありません。周りから否定され続けることも自己否定に繋がり、それが人間不信に繋がります。すると社会で人と上手く関わることが出来なくなり、やがて無気力な状態となって、引きこもりになってしまう場合があります。

自己否定をする人は自信がなく、また自分に何かが出来ると期待していません。すると、努力をしても「報われない」と思ったり「こんなことをしてもバカにされるだけ」というネガティブな気持ちに支配されます。過去のトラウマに縛られて、途中で投げ出すことが多くなるのです。

過去の苦しみには一生苦しまなければいけないのか、という疑問を抱くでしょうが、それは違います。過去は変えられませんが、これからをどうやって生きてきたかによって、人生はどうにでもなります。まずは多くの情報を集めて少しずつ前を進めば、自己否定の癖を改善できます。

まず、自己否定をやめるにはストレスを発散する方法を見つけることです。楽しいことを見つけて、その為にも身体を動かして、上手く生活に取り入れれば心と身体は元気になります。嫌なことを考えるよりも、好きなことに没頭すれば毎日は楽しいです。

でも、インターネットで誰かの悪口を書き込んだり、また故意に誰かを傷付けるようなストレス解消法は駄目です。例え一時的に気分が発散されても、自分自身の問題を解決出来る訳ではなく、また仕返しを受ける危険もあります。余計な自己否定にも繋がる危険もあります。

自己否定をしている人は、過去にいじめや虐待を受けたために心に傷を負っています。その鬱憤を、他の人を責めることで晴らそうとしても根本的には何も解決せず、余計なストレスが膨らみます。自分の好きなことに没頭することが、自己否定の改善に効果があります。

世の中には日々、新しい物が生まれています。進化しつつある電子機器や乗り物、そしてアプリゲームや音楽など、ジャンルは多岐に渡ります。それらに積極的に手を伸ばして、片っ端から楽しんでみることです。自分に合う物は見つければ、一生の趣味にすることも可能です。

新しいことを始める際に、自信がないからという理由で躊躇う人がいます。あるいは自分には向かないから、と決めつけて挑戦したがらない場合も珍しくありません。しかし、自分から動かなければ何かを始めることは不可能です。

例えば、インターネットで何かを発信したい場合、まずは自分自身のサイトやブログを立ち上げるか、SNSでアカウントを作る必要があります。手を付けたことがなければ、やり方は全く分からないでしょうが、今の時代は調べればいくらでも出てきます。 最初はわからないことが多いでしょうが、何がわかっていないのかを知ることも大切です。手を動かして、自分自身の力で何かを作り、わからない所にぶつかったらその度に調べていけば、いつか成功に繋がります。確実な自信に変わりますし、知識が深まれば何かの役にも立つのです。 世の中で有名となった成功者の方々も、初めは何でもできた訳ではありません。成功の裏で何度も失敗をし、その度に傷付いて、心が折れそうになっています。時には自己否定もしましたが、その後に立ち上がったからこそ、自分の事業に成功できたのです。

新しいことにチャレンジする際に忘れてはいけないのが、自分自身を客観的に見つめることです。成功者のお話を聞いていると、その人みたいにたくさん挑戦したいという気持ちが芽生えてきます。でも、あれもこれも手を出し過ぎてはその分だけ忙しくなります。

とても高い向上心を持って、自分自身を磨く為に過密なスケジュールを組んでそれを全てこなせれば理想的です。英語のレッスンや体力作りのトレーニングなどを積極的に受ければ、その分だけ自分自身の力は確実に上がりますし、周りからも褒められます。