激昂を抑える方法
激しい怒りが押し寄せてきて、感情が高ぶって思わず怒鳴ってしまったという経験を持つ人が増えています。そんな怒りのレベルのかなり高い状態を「激昂(げきこう・げっこう)」と言います。
激昂してしまって相手にひどい言葉を浴びせたり、時には暴力までふるってしまう人もいますが、気持ちが落ち着くと後から後悔の気持ちが押し寄せてきてガックリと落ち込んでも「時すでに遅し」ということになってしまいます。激昂コントロール法
怒りの感情を抑えきれなくてさまざまな失敗をしてきたという人は次のような方法を試してみましょう。
1.怒りが湧いたらとりあえず「6秒」我慢。これは怒りが頭に上るピーク時間です。 2.怒りが湧いた場所から移動する。トイレや自室などとにかく移動する 3.自律神経をコントロールする(指導者から学ぶとなおよい) 4.日頃から他人に愚痴などを聞いてもらう 5.メンタルクリニックなどで専門家のカウンセリングを受ける
これはほんの一例であり、基本的には「他人に怒りをぶつけるのをやめないと本当に大変なことになる」という危機感をしっかりと持って怒りにきちんと向き合うことが大切です。激昂するのは脳や体の影響もある
怒りっぽい性格だから、荒っぽいふるまいだから激昂しやすい人だと周りも自分も認知しているケースがほとんどですが、もしかしたらそれは自分だけではコントロールできない「脳」や「心」「体」の影響から起こっている可能性もあります。
認知症によるもの
認知症の症状の一つに、突然怒り出したり泣き出したりという、感情の抑えが利かない状態になることがあります。症状が進むと暴言を吐いたり、暴れて物を壊すなどまさに激昂状態になってしまいます。
すべての認知症でこの症状が出るというわけではなく、タイプによって違います。精神疾患
いわゆる精神系の疾患の症状の一つとしても感情のコントロールが利かないことがあり、それが怒りとして現れた場合、激昂するレベルになることがあると言われています。
肉体的影響
睡眠不足が続いていると、怒りへのハードルが下がると言われています。つまり心身が付かれている状態では些細なことに反応しやすくなり、また物事を否定的にとらえるようになります。
運動不足が続く状態も、怒ることで運動の代わりにしようとするとも言われています。薬
コントロールの難しい怒りに悩んでいる人は、なんとかその憤りを抑えることはできないものかと悩むことも多くなり、抑えつけることでさらに状態を悪化させてしまうことがあります。
ドラッグストアなどにはストレス対策のドリンクや漢方薬も売られています。自分の激昂する状態に参っている場合「気持ちを落ち着かせる」サプリメントとして、あくまでもサポート的に取り入れてみるのも良いでしょう。