チーマーの特徴・ファッションや髪型・チーマーの時代と現在
チンピラのファッションスタイルは、アロハシャツややスカジャンなどであり、さらに金のネックレス、セカンドバッグといったリッチなアイテムを身につけたりします。
このようなファッションスタイルは、結局ヤクザのファッションスタイルとも共通し、不良少年は、最高レベルのワルに憧れをもってこのようなスタイルを好んでしていたのでしょう。
ツッパリ
ツッパリという言葉も登場して来ますが、そのような存在は、就学意欲のない中学生たちの面々によって構成されていたと言っていいでしょう。些細なことで喧嘩を繰り返す存在であり、学校体制への反感によって、このような集合体が誕生した流れがあります。
実際にチンピラと似たイメージですが、ファッションには大きな違いがあります。ツッパリには、刺繍の入った学生服や、規定外の服装という特徴があります。 ポマードで固めて作るリーゼントスタイルというのもツッパリの大きな特徴です。男性はパンチパーマで、女性も、アイロンパーマなどあてていたりし、革ブルゾンやオートバイというのも、ツッパリたちのステイタスシンボルです。ギャング
かつて不良少年たちを見てギャングという人たちはほとんどいないでしょう。不良少年にそのような言葉が使われないから、ギャングという言い方も、暴力的犯罪者集団という意味合いをしっかり持ち、すんなり理解することができました。
しかし、1990年代後半から2000年代前半にかけて、ヒップホップやハードロックの人気が出てきた頃に、チーマーたちを「カラーギャング」という言い方をしたことがありました。ファッションはおそろいのTシャツやバンダナを着用して集団の個性を強調していました。暴走族
暴走族がどのような人たちのことを言うのか、おおかた想像はつくのではないでしょうか。暴走族は、オートバイや車に乗って、集団でけたたましく走り回るワルのことです。
女性だけのグループはレディースという言い方をしていました。 暴走族同士の争いが勃発することもあり、ただ彼らは、交通違反をしているだけの集団ということではありません。 革ブルゾンなどの特攻服のようなファッションは、まさに暴走族特有のファッションスタイルです。 ロックバンドグループ「キャロル」の矢沢永吉さんや、俳優の舘ひろしさん、そして岩城滉一さんらは、暴走族から登場したスターです。やはり、多くの人たちがこのようなかっこいいワルに憧れを持っていたこともわかります。チーマーのファッション
チーマーは、もてるファッションスタイルをしていたから、多くの人たちから注目されていたともいうことができます。チーマーファッションとして注目しなければならないのは、渋カジ(アメカジ)です。
90年代
980年代後半から1991年にかけての期間、渋谷で高校生が生み出したと言われるストリートファッション、「アメカジ」がブームになります。
アメカジ
ハードスタイルのアメカジがあり、それが、日本において、渋谷カジュアルというファッションの流れを持つことになります。
そしてそのファッションリーダーが、チーマーたちです。渋谷には、まさに渋カジファッションを身にまとったチーマーが屯することになります。 渋谷の高校生が発信した渋カジには、DCファッションと対峙し、シンプルスタイルを貫いていました。チーム名が背中に入った、おそろいのスタジャンも流行することがありましたが、段々と、チームオーダーはダサいというイメージが定着することになり、ダークでハードな渋谷チーマーファッションスタイルが段々と定着していくことになります。革ジャン
チーマーファッションとしてもうひとつ注目しなければならないのは革ジャンです。誰もが、革ジャンに憧れる時期もあったのではないでしょうか。
チーマーファッションも、革ジャンをしっかり取り入れることになります。「VANSON(ヴァンソン)」などが、チーマーに好まれていたファッションブランドです。 ゴールドのファスナーが決め手であり、何よりもチーマーが求めているのは、渋谷に身を置きながらも、アメリカ臭さであり、「VANSON(ヴァンソン)」など、まさにそんなニオイがするブランドです。 GUNS N' ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)が着ていたから、このようなファッションスタイルが流行ったとも言われています。