亭主関白な男の特徴|対処法・モラハラとの違い・扱い方

男性心理
これを何度も繰り返すことにより、妻や子どもは「自分が悪いんだ」「自分さえ我慢すればいい」と考えるようになり、夫(父親)に自己主張する気力すらなくなり、いつまた降りかかるかわからない暴言に日々怯えて暮らすことになり、心身を病んでしまうのです。

亭主関白ってどんな人?

モラハラ夫も家庭内での権力が強い夫(父)です。では「亭主関白」とはモラハラ夫を体よく言い換えただけの言葉なのでしょうか。

「亭主関白に憧れている」という女性に聞くと「全然違う」という言葉が返ってくるでしょう。まずイメージしている男性像は「リーダーシップがある」という事です。なんでもグイグイ引っ張ってくれて、ある程度主導権を持っている所に男らしさを感じています。しかしそれは思いやりがある事が前提です。 モラハラ夫になる男性は「自分の気分が良くなるために家族を支配する男性」ですが、亭主関白の男性は「家族を幸せにするためにリーダーシップを発揮する男性」なのです。

亭主関白な男性を夫にするメリット

亭主関白に憧れる女性

「一家の大黒柱」という意味での亭主関白に憧れる女性とはどんな人でしょうか。女性のライフスタイルも多様化している昨今、結婚して子どもが生まれても働きたいと考える女性もいれば、結婚したら仕事をやめて家事に専念したいと考える女性もいます。これはどちらが正しくて、どちらが間違っているというものではありません。

家事は仕事と同じくらい生活のためには重要で、体力も精神力も使います。なので共働き希望の女性は「お互い協力すべき」と考えていて、専業主婦希望の女性は、「得意な方に専念し、役割分担をしたい」と考えるのです。 専業主婦を希望する女性の中には、自分は縁の下の力持ちとなり家族を支え、夫は一家の大黒柱として家庭を支える亭主関白になってほしいと考える人もいます。

家族が第一!

亭主関白の行動原理は「妻のため、家族のため」なので、当然最優先で考えているのは家庭の事です。仕事するときも「妻や子どもを楽にさせるために」に一生懸命に働きます。帰ってからも休日も、家族サービスに努めるでしょう。

ただやはり、自分の価値観にこだわる傾向にあるので、家族サービスも「自分の考えた最高の家族サービス」になりがちです。そのときはやんわりと「違う」と伝える事が大事です。放っておくと「自分だけが楽しんでいる夫(父親)」や「最大の家族サービスは稼いでくること」になりかねないのが亭主関白なのです。 明確に「これをやってくれると助かる」「今度の休みはここに行きたい」と言えば、家族のために頑張って叶えようとするでしょう。

お金やスケジュールの管理が得意

亭主関白は自分が主導権を握りたがります。裏を返せばそれだけお金やスケジュールの管理が得意なのです。

家庭の方針が「節約して○○万円貯金」に決まれば、すぐさま無駄遣いの見直しやコストダウンを計り、少しでも安く買い物するために情報収集の手段を惜しみません。そして何ヶ月・何年で目標貯金額を達成するか計算し、それに向けて努力します。また、旅行に行くときなどもコースを決めたり、旅行やレストランを予約するのも得意です。 こういった得意な事を任せておくと「家族から頼られている」と実感してとても張り切ります。ただし任せるばかりで口を挟まないでおくと、ここでも「俺が大丈夫だから、みんなも大丈夫だろう」と考えてしまい、いつのまにか負担に感じるスケジュール設定になってしまうので、きちんと要望は伝えておく必要があります。

子どもの躾に効果的

子育てをしていると、時には母親の言うことを聞かない場面がでてきます。そこで、「亭主関白」な夫が叱ると、絶大な効果があります。基本的に家族が一番な亭主関白なので、子供に対してもむやみに怒鳴ったり傷つける行為はしませんが、妻から「あなたからも言ってやって!」と言われると的確な言葉を使ってビシッと言ってくれるでしょう。

亭主関白な夫は一生懸命働くので収入も高く、会社でも地位が高い場合が多いです。会社での地位があるという事はそれだけ部下もいて社会経験も豊富です。部下を導く立場にあるのなら、子どもに指導する役目にも向いています。 母の愛が感情と本能の「母性」なら、父の愛は規律と道徳の「父性」です。亭主関白の男性は父性が強い男性とも言えるのです。

妻の仕事観を大事にしてくれる

亭主関白な夫は、「妻を幸せにしたいから、その為に必要なお金が自分が稼ぐ」という思考のもと、仕事に精を出します。重要なのは「妻を幸せにしたい」という部分です。もしも相手が「今の仕事が大好きだから、結婚しても続けたい」と希望すれば、どうぞどうぞと応援するでしょう。

しかし、病気や体力的な理由で専業主婦を希望している女性なら、「働いてくれ」とは絶対にいいません。「自分の稼ぎだけで、家族を養えている」という所に誇りを感じているのです。 ですから、もし結婚後「働きたい」と思っても、決して「もうすこし収入がほしい」とか「もうちょっと生活水準を上げたい」といった、お金の理由にしてはいけません。「この仕事をやりたい」という働く喜びをアピールしてみましょう。

亭主関白の夫の扱い方

主導権は握らせたまま、決定権を持つ

亭主関白な夫は、家庭内での主導権を握りたがります。それに対抗して、主導権を奪おうとすると喧嘩になってしまい、お互いが疲れてしまいます。

そこで、あえて主導権は夫に持たせるという手があります。「それじゃぁ、私が疲れちゃう!」と思ってしまいますが、大丈夫です。亭主関白な夫が握りたいのは「主導権」です。ならばこちらは「決定権」を握っていればいいのです。 亭主関白な夫は、職場で必死に働いています。上司やお客様にペコペコと頭をさげたり、部下との関係に神経をすり減らす事もあるでしょう。家庭の中でぐらいでは自分が主導権を持ちたい、そんな思いがあるのかもしれません。そこで主導権を渡すことで、家族のために仕事をますます頑張るようになります。 では、決定権をこちらが握るにはどうしたらいいでしょう。その方法は次の通りです。

リクエストをしてみる

人は「暗黙の了解」のパターンに入ってしまうと、ついついそれが当たり前の事だと思ってしまいます。ましてや家庭内の事は毎日の事ですから、きちんと「嫌なものは嫌だ」と伝えなければ、「どんどんやってもよい」と思ってしまい、要求がエスカレートしてきます。

例えば、ある夫婦の夫は結婚してから名前で呼ばずに「お前」と呼ぶようになりました。妻はそれが嫌だなと我慢していましたが、ある日思い切って「やめてほしい」と言うと二度と「お前」とは呼ばなくなった、という話があります。 亭主関白な夫は「俺が家族を幸せにするんだ」という気持ちが人一倍強いので、家族からリクエストされるとそれに応えようとします。「こうされるのは嫌」「これは私がやる」「あなたはこうしてほしい」という提案を少しずつしていき、家事や日々の生活の方針を話し合っていきましょう。

ホウレンソウをする

亭主関白な夫は、家族を大切にしたいがために心配性になる事があります。ですから、その日にあった出来事を、どんな些細なことでも良いので「報告・連絡・相談」をしましょう。

「スーパーが値引きしていて安く買えた」「保育園で子どもが褒められた」「近所の奥さんにランチに誘われたから行っていい?」など逐一報告しましょう。 亭主関白な夫は、それを聞くだけで満足するので口を挟む事はあまりありません。むしろ伝えておかないと「なんで俺に相談もなしに決めるんだ」と怒る原因になります。これは決めたことを怒っているのではなく、相談をしなかった事を怒っているのです。 この事から、亭主関白は「主導権」が欲しいのであって「決定権」は特に重要ではない事が伺えます。なので上手く主導権を持たせる事によって、決定権はこちらで持ってしまいましょう。

亭主関白とモラハラ夫の見分け方

さて、これまでの記事を読んで「うちの彼氏はこんな事してくれない」「うちの夫はこんな事したら怒るよ」なんて思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。あなたの夫は高い可能性で、主導権どころか決定権まで握っている、亭主関白の皮を被ったモラハラ男でしょう。

亭主関白とモラハラ夫は、どちらも男性が主導権を握っている状態ですが、その差が「思いやり」や「愛情の有無」にあります。夫が亭主関白なのかモラハラなのかわからないと感じている女性や、「将来は亭主関白がいい」と考える女性も次の点に注意してみてください。
タイトルとURLをコピーしました