ジェンダーレス男子はきもい?ジェンダーレス男子の特徴
男性でさえもメイクをする現代
現代はジェンダーレス男子だけでなく、普通の男性でさえもメイクするようになってきています。
普通の男性がメイクをする場合、まず結婚式などに参加するなどの非日常的なシーンから始めて、少しずつ日常生活で使うようになっていくという具合です。また、近年流行のユーチューバーの男性の中にもチークやマスカラなどを施して出演する人も少なくありません。メイクだけじゃなくて美容にも力を入れているって本当?
ここまでジェンダーレス男子がメイクについても積極的にやっていることを触れてきました。
そうなると、「ジェンダーレス男子は実は美容にも力を入れているのだろうか?」と疑問に感じる方も少なくないのではないでしょうか? 結論から先に書けば、答えは「イエス」です。彼らは肌も色白になるように心がけていたり、また脱毛サロンに通ってムダ毛の処理に余念がなかったりと、まるで売れっ子の女性モデル顔負けの美容法を実践しています。 後述するジェンダーレス男子のカリスマ的存在であるとまん(XOXのリーダー)にいたっては月の美容代に10万円かけているとテレビ番組で公言したくらいですから、彼が極端な例であったとしてもジェンダーレス男子の美にかける情熱は筋金入りともいえます。ヒゲ脱毛はもはや当たり前!
美容法の一環として脱毛サロンに通っているくらいですから、ジェンダーレス男子は本来は男性を特徴づける部分に数えられるヒゲの脱毛にも取り組んでいます。
きれいさを追求するのであればヒゲも脱毛する必要があると考えるとともに、彼ら特有の可愛らしい自分像を追い求める一環でもあります。言い換えれば、彼らにとってヒゲはもはや不要な存在とさえ考えているということです。ジェンダーレス男子メイクは女性も参考にできるか?
それでは、ジェンダーレス男子が実際に日頃やっているメイクはどの程度のレベルのものなのでしょうか?
それは女性でさえも参考にできる方法であるともいえます。彼らも女性並みに美しくあろうとするために、メイクに関する知識をふんだんに生かして顔にメイクを施しています。 例えば、色白の肌が持つ透明感を強調する際には化粧水とクリーム、日焼け止めを上手に活用し、さらに血色がよさそうに見えるように上手にチークの色遣いを必要に応じて使い分けます。 このように道具をうまく使ってきめ細かく、かつ美しく見えるメイクをするのは、日頃まめにメイクをする女性にも劣らないほどです。中には、その様子をユーチューブなどの動画サイトに投稿している人も少なくないため、女性にとっても可愛らしく決めたいという時などに非常に参考になるのではないでしょうか。ジェンダーレス男子もいればジェンダーレス女子も!
ジェンダーレス男子が注目されて1年ほど経った2016年ごろから、今度はジェンダーレス女子という人々も注目されるようになってきました。
彼女たちは、ジェンダーレス男子が自らのファッションに女性物を取り入れたり、女性並みに肌や髪型の手入れをしたりすることで美(可愛らしさ)の追求や自分の個性を自由に表現をするのと同じく、男性物のファッションを取り入れてうまく着こなすことでかっこよく自分を自由に表現する人たちのことを指します。 ゆったりとしたシルエットや、ショートの長さによるゆるふわヘアーなどの髪型、そして小物類を活用して自らをより可愛らしく見せようとする点はジェンダーレス男子と共通するところがあります。ジェンダーレス男子とはどう違うのか?
ジェンダーレス女子が登場してきたのならば、ジェンダーレス男子とどこが違うのか気になる方も多いでしょう。
まず、生物的な性別は女性そのままであるため、ジェンダーレス男子のようにダイエットをしなくてもそのままボーイッシュに決めることができるという点です。このため、ジェンダーレス男子に対して見られがちな健康面への心配の声はあまり聞かれることがありません。 そして、ジェンダーレス男子が女性物を身に着けたり、女性みたいなメイクをするという手段によって、より自分の個性を際立たせるのとは反対に、ジェンダーレス女子は男性者のファッションを着こなすことで男性っぽさを醸し出そうとしている点です。 ただし、見る人によってはその男性っぽさがジェンダーレス女子が本来持つ女性らしさをより際立たせていると感じる場合も少なくありません。ジェンダーレス男子に関する本を紹介!
ここでは、ジェンダーレス男子について特に注目した書籍をいろいろと見ていきます。 ぜひとも、ジェンダーレス男子のことをより理解するためのツールとして役立ててみてください。
話題の人を一気の紹介『ジェンダーレス男子』
ジェンダーレス男子の中でも特に注目を集めている人たちのファッションストーリーやフォト特集、さらに彼らの対談などを凝縮したパーフェクトブックです。
彼らのファッションスタイルやライフスタイルなどについて理解するうえで基礎的な情報も掲載されているため、ジェンダーレス男子について初めて触れる方にはおすすめの一冊です。レンダーレス男子の日常を切り取った『ジェンダーレスstyle』
ジェンダーレス男子の中でもカリスマモデルとされている人々へのインタビューや撮り下ろしのフォト特集、さらに彼らのライフスタイルを集めた一冊です。
先ほど紹介した『ジェンダーレス男子』とは別の意味で彼らのことを知ることができる本であるとともに、初めて知る時よりも一歩踏み込んで知りたいという方におすすめできます。『僕だよ。』でゆうたろうに迫る!
若い世代の中で高い人気を集めている古着屋「サントニブンノイチ」のカリスマ店員でモデルのゆうたろうが最初に出版したパーソナルブックです。
彼が普段実践している性別にとらわれないファッションやメイク、ライフスタイルだけでなく、テレビなどではあまり語られない彼自身のプライベートでの気持ちなどにも踏み込んでいます。 ゆうたろうのファンだったり、ゆうたろうに憧れている人たちには特におすすめの一冊です。インスタから爆発的人気になったUsukeDevilの『SCREAM』
インスタグラムをツールにして絶大な人気を誇るモデルでDJのDevilの魅力を詰め込んで紹介している一冊です。
「女性よりも美しい男性」とさえいわれている彼のファッションやビューティ、ライフスタイルに迫っている内容であるため、性別に関係なくより可愛らしく、より美しくありたいという方たちには参考になることが多い情報が満載です。ジェンダーレステクを学ぶなら『#こんどうようぢ』
ジェンダーレス男子の中でもアイコン的存在のカリスマモデルの1人に数えられるこんどうようぢのスタイルブックです。
「セルフィー王子」というあだ名がつくくらいの人気を支える彼のファッションスタイルや美容テク、さらにネイルやヘアスタイルなどについて漏らすことなく詰まっている一冊です。今やジェンダーレス男子によるボーイズグループも?
XOX(キスハグ)とは?
XOX(キスハグ)は、2014年に結成されたとまんやバトシンらのモデルを中心にした男子6人組の音楽グループとして誕生しました。のちにメンバーの1人が脱退したため、5人で活動する音楽グループとして活動中です。
彼らの活動スタイルは、全員がボーカルとダンスを担当するというもので、これは一般的な音楽グループにおいて見られるボーカルや楽器の分業するシステムとは一線を画しています。 リーダーを務めるとまんは、幼少のころから目立つことが大好きであったことに加え、ファッション好きの両親の影響でおしゃれに強い興味を示していました。そして、当時憧れていたK-POPの影響で韓国のファッションを真似しだしたことでジェンダーレススタイルに目覚めるようになりました。日本だけじゃなくて中国にもジェンダーレスのグループが!
近年では、中国でもジェンダーレスのグループが人気を呼んでいます。
彼らは「FFCーAcrush」と呼ばれる5人組のグループで、見かけは日本でいうジャニーズ系のイケメングループのように見えますが、実はメンバーが全員女性です。そのうえ、メンバーの年齢も10代後半から20代前半と非常に若く、美少年のようにも見えてきます。 なお、メンバーたちは自身のことを「meishaonien(中国語で「美少年」という意味)」で呼んでおり、一方で彼女たちのファンからは「husband(夫)」と呼ばれています。 このグループが人気を持つようになったきっかけは中国版Twitterである「Weibo(新浪微博)」で話題になったことです。彼女たちのツイッターでのファンの数は100万人にも上るとされており、いかに人気が急上昇しているかがわかります。K-POPグループと深いつながりがある!
XOX(キスハグ)のリーダーであるとまんがジェンダーレス男子になるきっかけがK-POPであるということは先ほどもふれましたが、実は日本のジェンダーレス男子にとってK-POPは深いつながりがあるともいえます。
具体的には、人気のあるK-POPグループが韓国から日本にやってきてコンサートにジェンダーレス男子が招待され、その際にバックステージで一緒に写真に写り、その写真をSNSで拡散しているというやり方です。 特に、ジェンダーレス男子の中でもカリスマ的存在であるDevilがインスタグラムを使って、Apeaceのメンバーであるウォンシクと一緒に写っている写真を投稿しているのがそのよい例です。 この方法によって、K-POPグループにとってもプロモーションで役立ちますし、日本のジェンダーレス男子にとってもプチセレブ的なひと時を持てるということで、お互いにメリットのある関係となっています。国境をも超える両者のつながりに注目する人も
ちなみに、韓国ではK-POPグループがメイクやアイコンをつけて踊るのはごく当たり前のことで、そこには世界屈指の美容大国と言われている韓国のお国柄が現れているともいえます。
同時に、日本のジェンダーレス男子が積極的にK-POPグループと交流を持つことが国境を越えた輪をも形成することにつながるため、エンタメ関係者の中には日本のジェンダーレス男子のカリスマ的存在とK-POPの今後のつながりに注目している人も少なくありません。これからはジェンダーレス男子が当たり前の時代に・・・?
ここまでジェンダーレス男子について、彼らがどういう人々で、どのようなファッションをするかなどを中心に見てきました。
一見すると単に女装をしているだけだとか、ニューハーフだとかという意見が飛び出てくるようですが、彼らとしては単に自分自身の個性を表現したり、自分らしさを貫いたりするために、美や可愛らしさを追求した結果、あのように女性っぽく見える姿でふるまっているにすぎません。 彼らの可愛らしさや美を追求する態度や方法は、女性でより美しく、より可愛らしくありたいという方にとっても非常に参考になるほどです。それは、可愛らしさや美に対して一切妥協しないやり方を貫いているためであるともいえます。 ジェンダーレス男子が注目されてきたのはここ数年の話ですが、従来の性別にとらわれない彼らが今後の日本の社会の中でどのような存在として、どのように活躍していくかは注目すべきといえます。ジェンダーレス男子が当たり前の時代になるのも十分考えられることです。