「ネナベ」って?意味や使い方
「ネナベ」という言葉をご存知でしょうか。「ネナベ」とは「ネットおなべ」の略です。おなべとは、男性の格好や言葉遣いをする女性のことを指し、ネナベとはインターネット上のみで女性が男性のふりをしていることを言います。
最近知られてきたLGBTやトランスジェンダーとは違いますので、混同しないように気をつけましょう。あくまで、実際には身も心も女性であるのにもかかわらず、ネット上だけで男性を演じている人のことを指します。 オンラインゲームや、Twitter、インスタグラムなどのSNSに出没すると言われている「ネナベ」ですが、なぜ本当は女性なのに男性のふりをしているのでしょうか。偽りの姿ではいずれバレてしまいますし、明らかに女性とわかるのに男性のふりをしているのは、あまり快く思わない人も多いです。 今回はこの「ネナベ」についての特徴や印象、ネナベをしてしまう心理についてご紹介していきます。「ネナベ」の一人称
主に文章でコミュニケーションをとるインターネット上で、性別を偽る手段といえば一人称です。男性を演じているのですから、男性がよく使う一人称をネナベは好んで使用します。
それでは、ネナベがよく使っている一人称をタイプ別に紹介していきましょう。俺
ネナベが最もよく使う一人称が「俺」です。カタカナで「オレ」と表記する場合もあります。一人称で「俺」を使うネナベは言葉全体が荒っぽく、強い男をイメージして使っている場合が多いです。自分の主張が強く、批判や暴言を吐くネナベも見受けられます。
中には、男性と偽っている訳ではなく女性と公言しながらも一人称で「俺」を使う人もいます。この場合は「俺女」と呼ばれていますが、こちらもあまりよい印象ではありません。僕
次に使われることが多い一人称は「僕」です。一人称で「僕」を使うネナベは、設定年齢が低い場合が多く、可愛い男の子を演じていることが大半です。少年漫画や男児向けアニメ、特撮物を好んでいることが多く、小学生が好きそうな下ネタを使うことがあります。
「俺女」のように、女性でネナベとしてではなく一人称で「僕」を使う人もおり、この場合「僕っ子」と呼ばれます。「僕っ子」は小学生や中学生の女の子に多くこの場合はネナベには当たりません。私・自分
「俺」や「僕」以外にもネナベに使われているのが、「私」や「自分」などの性別差のない一人称です。
「私」や「自分」を使っている人は、ネナベというより性別不詳に見えることが多いですが、「自分は男だけど」と続けたり、私としながらも男性の素振りを見せることもあります。冷静な理論派が多く、ネナベと気づかれにくい一人称です。ネナベの特徴
それでは一人称の他に、ネナベの特徴はどんなものがあるのかご紹介していきます。もし、今現在ネット上で交流がある人に「ネナベかも」と疑っている人がいる場合、その人の特徴とぜひ照らしわせてみてください。
イケメン
女性が男性のふりをするときは自分の理想の男性を演じている場合が多いので、イケメンであることが多いです。どうせ性別を偽るのなら不細工な男性よりもカッコいいイケメン、いい男を演じます。プロフィール画像にリアルの写真を使う際も、ネットで拾ってきたイケメンの写真を使っている場合があります。
また、好きな二次元キャラクターになりきっていることもあるため、妙に言葉が主人公風だったり、語尾に「ぜ」や「だろ」を多用することがあります。甘い囁きをしてきたり、とても女性に優しかったり、女性の理想のイケメンになりきっています。下ネタ大好き
本当は下ネタが大好きだけど、女性のアカウントで下ネタを言うのは恥ずかしい、男性のアカウントであれば下ネタを言っても恥ずかしくない、という気持ちからネナベで下ネタを多用していることがあります。
しかし、男性が普段言わないような下ネタであったり、女性を卑下するような下ネタやアダルトビデオの話はできなかったりすることで、バレる場合があります。