横断歩道の標識やマークの意味・一時停止や信号がない場合の渡り方

雑学

横断歩道とは?

日本の横断歩道は、「道路標識または道路標示により歩行者などの横断の用に供するための場所と示されている道路の部分」と道路交通法第2条第4項第1号で定義されています。

日本に横断歩道は100万本以上あると言われています。そんなみなさんにとって身近な存在の横断歩道ですが、意外と知られていない事実もまだまだたくさんあります。この記事では、横断歩道の種類や、横断歩道を渡る時や車を運転する時に気を付けること、世界にあるユニークな横断歩道など、横断歩道に関する色々な情報をご紹介していきます。

横断歩道の標識・マークの意味

横断歩道の標識には、帽子を被った男性が一人で歩いている絵のものと、子供が二人歩いている絵のものと、男性が自転車を押している絵のものの三種類があります。どれも青い三角形の標識です。男性が一人で歩いているものは一般的な横断歩道の標識で、子供が二人歩いているものは幼稚園や小学校など、子供がよく通る道の横断歩道の近くに取り付けられています。自動車やバイクを運転する時には、男性が一人で歩いている標識の時はもちろん、子供が二人で歩いている標識の近くの横断歩道では子供の飛び出しなどに気を配りましょう。また、男性が自転車を押している標識は自転車横断帯があるということを表しています。

また、子供が二人歩いている標識によく似たもので、同じ絵柄の黄色い四角形の標識もあります。こちらは横断歩道ではなく「学校、幼稚園、保育所あり」という警戒標識で、近くに幼稚園や小学校があることを示しています。横断歩道の標識とは別ですが、こちらも子供の飛び出しに注意しましょう。

横断歩道にあるいろいろな種類の信号機

横断歩道の標識やマークの意味・一時停止や信号がない場合の渡り方

横断歩道の信号機には、赤信号と青信号が付いているだけのシンプルなものの他にも色々な種類のものがあります。

歩車分離式信号機

歩車分離式信号機は、交差点で横断歩道を渡る歩行者と車両が交錯することがありません。車両の信号が青の時は必ず歩行者信号は赤になっており、車両の信号が赤になっている時に歩行者信号は青に変わります。

歩車分離式信号のある交差点では、歩行者が安心して道路を渡れるのはもちろんの事、車両も歩行者が渡る可能性が低いので右左折をスムーズに行うことができるというメリットがあります。しかし歩車分離式信号では、歩行者信号のみが青になる時間があるために車両の渋滞が発生したり、歩車分離式信号に気が付かなかった車両が見切り発車をして信号無視をしてしまったりというデメリットもあります。歩車分離式信号であっても、必ず周囲の安全を確認してから通行しましょう。

押しボタン式信号機

押しボタン式信号機では、歩行者が信号機に設置してあるボタンを押さない限り青に変わりません。そのため、歩行者がいないのに車両側の信号が赤になってしまうという事がなく、スムーズな交通の流れを作ることができます。

押しボタン式信号機には身障者用のボタンが併設されていることがあり、そちらは通常よりも長い時間青信号に変えることができます。また、押しボタン式信号機は24時間動作するものの他に、昼間は通常の信号機として動作し夜間のみ押しボタン式信号機として動作するものもあります。 なお、押しボタン式信号では「車両を待たせるのが申し訳ない」という理由でボタンを押さずに横断歩道を渡る人もいます。これは大変危険ですので、絶対にボタンを押してから渡ってください。

音響式信号機

音響式信号機とは、横断歩道を渡る人に信号が青になったことを知らせるためにメロディーや音を流す信号機のことです。以前は流れる音に規定が無かったので、自治体によって色々な音が設定されていましたが、混乱を避けるために現在では音の種類が擬音式の「ピヨピヨ」「カッコウ」の2種類に限定されました。

しかし現在でもメロディー式の信号機は減少したものの残っており、「とおりゃんせ」や「故郷の空」の流れる音響式信号機も存在します。また、静岡県のJR静岡駅南口交差点にある「富士の山」が流れる音響式信号機など、ご当地メロディー信号機として愛されている音響式信号機もあります。 また音響式信号機は、横断歩道を渡る視覚障害者にとって青信号を知らせる大切な役割を持っており、視覚障害者の道しるべとなっています。

カウントダウン式タイマー付きの信号機

人が多い道路には、タイマー付きの信号機が設置されている場合があります。これは歩行者のために作られたもので、青信号や赤信号に変わる時間の目安が分かりやすく、横断するタイミングをはかったり、横断を中止する判断の目安になり、とても便利です。

ところが、このカウントダウン式のタイマーを車両の運転手が見ることによって、赤信号になる前にスピードを上げて交差点に進入してしまったり、青信号になるタイミングぴったりで安全確認を怠ったまま交差点に進入してしまったり、車両側にとってはかえって事故を引き起こしてしまう要因になっているという調査結果が出ています。このタイマーは歩行者のためにあるものであり、車両側は注意をしましょう。

安全地帯のある横断歩道

大きな道路や路面電車の乗降所のある横断歩道では、道路の真ん中に安全地帯が設置されている場合があります。信号の点滅などで渡りきれないと判断した時は、無理をせずに安全地帯で次の青信号を待ちましょう。

また、安全地帯は車両の通行が禁止されています。故意に自動車やオートバイで安全地帯に進入し歩行者を死傷させた場合、危険運転致死傷罪が適用される可能性があります。また、安全地帯の左側とその前後10メートルは駐停車が禁止になっていますので、車両を運転する際には注意しましょう。

横断歩道での自転車の義務とマナー

横断歩道の標識やマークの意味・一時停止や信号がない場合の渡り方

自転車は道路交通法上で「車両」と定められており道路交通法に従って走行する義務があります。横断歩道でもルールに則って渡ります。

まず原則として、横断歩道は歩行者のためのものと定められているので、横断歩道を渡る時には自転車から降りなければなりません。しかし、横断歩道に自転車横断帯がある場合や、横断中の歩行者が明らかにいない場合など、歩行者の妨げにならなければ乗ったまま渡っても問題はありません。その際、自転車が歩行者用の信号と車両用の信号のどちらを見るべきかは、自転車で走行している場所によって変わってきます。

自転車で横断歩道を渡る時にはどの信号を見ればいい?

原則として、街で自転車に乗る時は車道の左側もしくは歩道の車道側を走行する決まりになっていますが、もし自転車が車道を走っていた場合、信号は車両用の方を見ることになります。また、歩道を走っていた場合は歩行者用の信号を見ます。どちらの信号を見る場合でも、横断歩道を渡る時には歩行者や自動車に気を付けて徐行して渡りましょう。

また、歩行者用信号の中には「歩行者・自転車専用信号」というものも存在します。この信号がある時には車両用ではなくこちらの信号を見ることになります。

自転車で横断歩道を通過する時の決まりとは?

通過する横断歩道に信号機が設置されていない場合

自転車で信号機が設置されていない横断歩道を通過する時には、自動車を運転している時と同じく、横断歩道を渡ろうとしている歩行者や自転車が明らかにいない場合を除いて停止線の手前で停止できるくらいに徐行する義務があります。また、横断歩道を渡っている歩行者や自転車がいる場合には、停止線で一時停止して前の歩行者や自転車が完全に通過するまで待たなければなりません。

通過する横断歩道に信号機が設置されている場合

自転車で信号機が設置されている横断歩道を通過する時は、横断歩道の信号が赤色であれば、待っている人がいても徐行する義務はありませんのでそのまま通過することができます。ただし、横断歩道を渡ろうとしている人がいる場合は突然の飛び出しの可能性も考慮して徐行しなければなりません。

歩行者・自転車が横断している場合

横断歩道を渡っている歩行者や自転車がいる場合は、横断歩道の信号の有無に関わらず、停止線で一時停止をして前の歩行者や自転車が通過するのを待つ義務があります。そして、歩行者や自転車が通過したあと安全が確認できれば、横断歩道を通過することができます。

スクランブル交差点では自転車はどうするべき?

横断歩道の標識やマークの意味・一時停止や信号がない場合の渡り方

スクランブル交差点では、横断歩道は縦と横と斜めに渡るものが用意されています。通常は交差点を二回渡らなければ右折できないのに対し、スクランブル交差点では一気に斜めに渡れるとあって繁華街では歩行者にとっては大変重宝します。しかし、自転車は車両扱いとなりますので自転車に乗ったままでは横断歩道は渡れません。ただし、自転車を押して歩けば歩行者扱いになりますので、スクランブル交差点を横断することができます。スクランブル交差点は歩行者で混雑することが多く、安全面でも自転車から降りて押して歩く方が良いと言えるでしょう。

罰則

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