異母兄弟の意味と戸籍・相続権・結婚できるのか・芸能人・映画

相続放棄とはどのようにしたらいいのでしょうか。相続とは、遺産だけでなく借金などのマイナス面も引き継ぐことですが、相続放棄をする場合は、この一切の相続を放棄する意味になります。状況によっては、相続をしない選択が必要になる場合もあるのでこの機会にご確認ください。

異母兄弟の相続放棄の方法としては、異母兄弟に対して交渉し相続放棄をしてもらう方法です。ただし、「相続放棄は、自分の意思で行う必要があり、強制することはできない」、「自分への相続が開始されたことを知ってから3ヶ月以内に相続放棄をしないといけない」という注意点があります。 ここで問題となるのは、もしも交渉しても異母兄弟が納得せず、この3ヶ月を経過してしまった場合ですが、その場合は相続放棄はもうできません。

扶養義務とは対象者に対して必要な支援および援助をする義務ですが、異母兄弟に対して、扶養義務は発生するのでしょうか。自分と生活を共にする者である場合や、近しい親戚であれば扶養することも心情的に考えられますが、異母兄弟となるとそこまでする必要があるのかと思う方もいるでしょう。

では、法的にはどのような考えになるのでしょうか。民法第877条には「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。」とあります。この中に含まれる「兄弟姉妹」とは異母兄弟も含んだ考えとなりますので、たとえ異母兄弟であっても扶養義務は発生します。同じ父親を有する異母兄弟として助け合うことが求められているといえるでしょう。

相続人である異母兄弟と恋愛関係になってしまった場合、もう諦めるしかないのでしょうか。先述したタイトルにて、異母兄弟との結婚は法的に禁止されているということはわかりました。しかし、人間である以上、相続人である異母兄弟に対して恋をしてしまうこともあるでしょう。そんな時、この二人に選択できる道として唯一考えられることがあります。

異母兄弟とは、日本においては結婚はできません。そのため、二人の間に子供ができても嫡出子とすることはできません。しかし、子供が生まれたとき、非嫡出子として認知することは可能です。 また、恋をしている二人にも「事実婚」という方法が残されています。事実婚とは、法律で定められている婚姻とは違い、婚姻をしていなくても社会的に婚姻した夫婦と同等な生活を送っているということです。事実婚を選択することで、二人は法律ではなく心のみでつながる夫婦関係を築くことでしょう。

ここまでの内容で異母兄弟の法律の考え方が少しわかっていただけたでしょうか。もし、自分に異母兄弟がいるとしたら、相手に対していろんな思いが湧いてくるでしょう。その中には、プラスな考えばかりではなく、マイナスな気持ちもあるでしょう。

しかし、どんな事情があれ、生まれてきた子供には何も罪はありません。立場は違えど、お互いに父親は同じ人です。それを心に留めた上で相手に接することができたなら、前よりも思いやりを持って接することができるはずです。 関わることがある相手であるならば、嫌いなままでいるより、好きまでいかなくとも、気兼ねなく話せるほうがいいはずです。それを踏まえて新しい関係を少しずつ積み重ねましょう。