異母兄弟の意味と戸籍・相続権・結婚できるのか・芸能人・映画
その際の法定相続分は、被相続人の妻が3/4、被相続人との兄弟姉妹全体(父母を同じくする兄弟姉妹および異母兄弟を含む)で1/4となりますが、異母兄弟が受け取る相続分は「被相続人と父母を同じくする兄弟姉妹」の1/2です。
父親が亡くなった場合は、その父親が被相続人となります。異母兄弟でも父親から認知されている非嫡出子であれば、法定相続人の権利を得ます。そして、法定相続分は、被相続人の妻が1/2、被相続人からみた子供たち全体(嫡出子および非嫡出子を含む)で1/2です。
異母兄弟との結婚は法的に認められるの?
一般的に実の兄弟姉妹では結婚できないですが、いとこ同士では結婚できるとされています。では、どこまでが許される結婚で、どこからが許されざる結婚となってしまうのでしょうか。
民法では、近親者との婚姻の禁止について定められています。民法第734条一項で「直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。ただし、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない」とありますが、まずは直系血族と傍系血族の意味を知る必要があります。 直系血族とは、自分から見た祖父母/両親/子供/孫など世代の上下関係が直線的に考えられる血縁者、傍系血族とは、兄弟姉妹/甥/姪/叔父/叔母/従兄弟など横に枝わかれしている血族のことです。 この場合、異母兄弟は、同じ父親を通して2親等となりますので「直系血族又は三親等内の傍系血族の間」の条件が該当します。よって、異母兄弟との結婚は法的に禁止されています。異母兄弟をテーマにしている映画作品
異母兄弟をテーマにしている映画作品でオススメしたいのが2015年に公開された「海街diary」です。
マンガ大賞をはじめ数々の賞を受賞している吉田秋生先生の人気漫画を実写映画化した作品です。神奈川県の鎌倉で暮らすある3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届き、そこからは異母妹を迎えた4人で暮らしながら、家族の絆を深めていく物語となっています。 本作品は、異母姉妹にスポットを当てた作品です。異母姉と異母妹を繋ぐ父親が亡くなってからの共同生活で、徐々にお互いを理解しつつ家族としてつながっていく姿が鎌倉の美しい景色の映像とともに感じらるのも見所のひとつです。他にも少女漫画から映画化された「僕は妹に恋をする」や、2006年公開の「地下鉄(メトロ)に乗って」などが挙げられます。