犬のノミの駆除方法や取り方・対策・人間にはうつるのか

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犬のノミの駆除方法は?

犬のノミの駆除方法や取り方・対策・人間にはうつるのか

寄生されると激しい痒みと皮膚の炎症を引き起こす犬のノミは、毛の上に卵を産卵し、繁殖してしまうため徹底駆除が必要です。犬のノミ駆除は基本的に2段階に分けて行われます。まず目にみえる成虫を駆除し、次に薬剤を用いて幼虫や卵を駆除するといった方法です。

では犬のノミ駆除をするには、具体的にどんな方法があるのでしょうか。確認してみましょう。

成虫の駆除

犬のノミ駆除の第一段階として行われる成虫の駆除方法をご紹介します。

ノミ取り櫛

金属製の目が細かいノミ取り専用の櫛を使い、目に見えるノミを駆除していく方法です。この際、成虫のノミを駆除しやすくするために、スプレータイプのノミ予防薬を使用することが一般的です。取ったノミは飛び出して逃げたり、再び繁殖させないために熱湯や、食器用洗剤を数滴垂らした水に漬けておきます。

拾われた子猫など、全身がノミだらけの場合は動物病院で駆除してもらうと良いです。全身が湿るくらいにノミ予防スプレーを噴霧し、丁寧に駆除していきます。

幼虫や卵の駆除

ノミ取り櫛でノミの成虫を駆除した後は、見付けづらいノミの幼虫や卵を駆除します。実は犬に寄生しているノミの95%を幼虫と卵が占めているため、ノミの幼虫と卵を徹底駆除しないと孵化し、また成虫となり繁殖する、とノミの寄生を止める事ができません。ノミの幼虫や卵の駆除方法をご紹介します。

ノミ駆除・予防薬

幼虫や卵の駆除には、ノミ駆除薬を使用します。フィプロニルを主成分とし、ノミ、マダニ、シラミ、ハジラミの駆除や、ノミ卵の孵化阻害、ノミ幼虫の変態阻害によるノミ寄生予防に効果がります。動物用医薬品のため、取り扱いには注意が必要です。

犬のノミの取り方とは?

犬のノミの駆除方法や取り方・対策・人間にはうつるのか

目に見えるノミの成虫を取るにはノミ取り櫛を使用します。ですが、ノミの成虫は動きが素早いため見付ける事が難しいです。そのため、犬にノミが寄生しているかどうかを確かめるにはノミの糞を確認します。毛をかきわけ、細かい黒ゴマの様な点が見付かった場合はノミがいると判断する一因になります。

ノミの成虫は、まずスプレー式のノミ駆除・予防薬を身体全体に塗布し、動きを弱らせてからノミ取り櫛で駆除していく方法が一般的です。取ったノミの成虫は、逃げる事を防ぐために熱湯や、食器用洗剤を数滴たらした水につけておきましょう。ノミ取り櫛は金属製の物が多いため、熱湯に漬けても問題ありません。

犬のノミ取りで注意しなくてはいけないことは?

犬のノミの駆除方法や取り方・対策・人間にはうつるのか

犬のノミの成虫を駆除する際に注意しなければいけない事は、見付けたノミの成虫を潰してしまうことです。潰したノミがメスだった場合、お腹には卵が入っている事があります。メスのノミを潰してしまった場合、卵が弾けてしまい犬の身体や部屋などに広範囲に散らばります。そのため、ノミを潰す事は絶対に避けた方が良いです。

犬のノミは人間にうつる?

犬のノミの駆除方法や取り方・対策・人間にはうつるのか

犬に寄生するノミは、人間のことを刺す事も多いです。犬のノミは、犬・人の双方が感染するという人畜共通感染症(ズーノーシス)の代表として知られています。人間がノミに刺された症状は、ノミ刺症(刺咬症)と呼ばれ、吸血や痒み、皮膚炎などが生じます。刺された跡は、蚊に刺された時とは異なり、跡が残ったり、痒みがぶりかえすことも多いです。

人間がノミに刺されたらどうする?

ノミに刺された場合は、膝の下に集中して刺されることが一般的です。ノミは歩きながら吸血するため、刺された跡が点々としておらず、一本の線上にある場合はノミ刺症を疑った方が良いです。

では人間がノミ刺症になったらどうすればよいでしょうか。ノミ刺症は蚊と毒性が違うため、市販のかゆみ止め配合の虫刺され薬は効果がありません。そのため、速やかに皮膚科を受診することをおすすめします。ノミ刺症は内服薬と塗り薬で改善されます。
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