犬はパイナップルを食べていいか｜アイス/ジュース/缶詰
動物・ペットここまでパイナップル本体について犬が食べられるかどうかご紹介してまいりました。続いて、パイナップルを含む食品について、犬が食べることができるかどうか、与える時の注意点などをご紹介していきます。パイナップルの加工品をあげてみたいと考えられている方など、ぜひ参考になさってください。
パイナップルジュース
市販されているパイナップルジュースは入手しやすくて与えやすい飲料ですが、加工する際に添加物や糖分が使われています。犬にとってはあまり体に良くなく、糖分の摂りすぎになりやすいため避けることが無難です。一方で、ご自宅で生のパイナップルだけをジューサーにかけて作った自家製パイナップルジュースであれば、様子を見ながら少量を与えても良いでしょう。
アイス
市販されている人用のアイスは、ジュース同様、添加物をはじめとしたパイナップル以外の成分や多くの糖分が含まれているため、犬に与えるには不向きな食品です。犬が欲しがっても、犬の健康のために与えるのは控えるの良いでしょう。
缶詰
パイナップルの缶詰は、加工する際に多くの糖分を使います。そのため、パイナップルそのものよりもかなり多くの量の糖分が含まれているので、犬に与えるのはおすすめできない食品です。果糖をはじめとした糖の摂り過ぎにより肥満や糖尿病のリスクが高まるので、犬にパイナップルの缶詰を与えるのは控えましょう。
ドライフルーツ
パイナップルはドライフルーツにすることで栄養素が凝縮されています。もちろん果糖についても凝縮されており、中にはドライフルーツにする際に砂糖を使っているものもあるため、たとえ少量であっても犬にとっては糖分の摂り過ぎにつながる恐れがあります。ドライフルーツはたいへん甘くて美味しいのですが、犬に与えるには不向きな食品でしょう。
パイナップルを犬が食べて嘔吐・下痢してしまったときの対処法
もし犬にパイナップルを与えて下痢や嘔吐をしてしまった場合、どのように対応したらよいのでしょうか。基本的には、下痢でも嘔吐でも、成犬で元気があるようなら絶食するのが良いと言われています。
家庭ですぐにできる嘔吐の治療としては、絶食です。 嘔吐後、愛犬が比較的元気な場合は、24時間の絶食、12時間の絶水が理想です。 その後、消化の良い食べ物を少しずつ数回にわけて与えるようにしてください。 喉の乾きを訴えたら氷のかけらを少量与えるなどして、喉を潤してあげるとよいでしょう。
絶食をしても下痢や嘔吐を繰り返す、ぐったりしているなど、家庭でのケアで改善が見られない場合は、すぐにかかりつけの獣医に受診するようにしましょう。
少量のパイナップルで犬の食生活にバラエティーを
犬にパイナップルを与えられるかどうか、与えるならどれくらいかなどご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。犬にとっては食物繊維や果糖が多く、与えすぎに注意が必要なパイナップルですが、甘みのある美味しい食べ物です。
アレルギーがなければ、嗜好品として少量だけ与えることができます。摂取量や他の食事とのバランスも見ながら、犬の食生活に彩を付ける一品としてパイナップルを活用なさってみてはいかがでしょうか。