猫はみかんを食べていいのか・嫌がる理由・関係性|嫌い/匂い

動物・ペット

人間の場合、身体に入ったリモネンは肝臓で分解され、尿と一緒に体外に排出されます。しかし、猫の肝臓はリモネンを分解する酵素がないので中毒症状を引き起こすことがあります。症状として、運動失調、手足の震え、皮膚がかぶれる、嘔吐などがあります。少量のリモネンの摂取でも体調不良になります。中毒症状がでた場合はすぐに病院につれていき、治療をしてもらいましょう。

みかんの皮だけでなく、アロマオイルや芳香剤、食器用洗剤などリモネンが含んだ製品にも接触させないようにしましょう。柑橘系の皮やその加工品にも注意が必要です。猫のご飯のお皿を食器用洗剤で洗う人が多いでしょうが、食器用洗剤に精油が使われていないか確認しましょう。

猫に危険なアロマオイル

猫はみかんを食べていいのか・嫌がる理由・関係性|嫌い/匂い

リモネン

仕事で疲れたときや、リラックスしたいときにアロマオイルを焚いて楽しむ方は多いでしょう。しかしアロマオイルは猫にとって危険です。先ほど説明したとおり、アロマオイルにはみかんの香り成分の「リモネン」が含まれている場合が多いです。

アロマオイルを構成している成分で、猫に対して特に毒性の高い成分は、フェノール類、ケトン類、ピネン、リモネンの4種類です。他のアロマオイルも、微量であってもこれらの成分のいずれかが含まれていることがほとんどです。この4成分以外にも危険性のある成分があるのでは、と考えらています。

精油・アロマオイルに注意

アロマテラピーで使うアロマオイルは植物の香り成分が何倍にも濃縮されて含まれています。そのため少量でも中毒を起こしやすいです。猫が舐めてしまったり、皮膚についてしまったら大変危険です。アロマキャンドルやアロマディフューザーを使っていて、急性中毒が起こらなくても、長期的にみてアロマオイルの成分は代謝、排泄されず猫の体内に蓄積されていく可能性があると考えられています。

猫に対するアロマオイルの有害性が疑われたのが1990年代の初頭のことです。そのため、猫とアロマオイルの関係の研究結果はわからない部分がまだまだ多く、理論的に問題がないと言われている精油でも、今後猫に対する毒性がでてくる可能性があります。

猫のために気を付けよう

アロマオイルは人間にとってリラックス効果があっても、猫には有害な成分が含まれています。そのため猫がいる部屋では絶対に使用しないでください。アロマオイルを焚くことはできるだけ避けたほうがいいですが、どうしてもアロマを欠かせないという方は、猫がいる部屋では焚かない、換気をよくする、猫が精油を舐めないように厳重に管理するなど、猫が摂取する可能性を限りなくゼロに近づける必要があります。

猫のしつけにおすすめのみかんスプレー

猫の嫌いな柑橘系の香りのついたしつけ用のスプレーが発売されています。猫がかじってしまうところや、荒らしてしまう場所に吹きかけるだけで、匂いを嗅いで「嫌な場所」と認識してくれます。

おすすめの商品が「ニチドウビターアップル」です。りんごから抽出した天然苦味成分を利用した、しつけ用のスプレーです。いたずらされて困る場所にスプレーするだけです。効果は抜群で、その場所に近寄らなくなります。効果が薄れたらまたスプレーするだけで簡単にしつけることができます。
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