犬の去勢時期・費用・メリットとデメリット・性格の変化

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犬の去勢にかかる費用は?

犬の去勢時期・費用・メリットとデメリット・性格の変化

動物病院は自由診療のため、定価というものが存在しません。そのため、術式や病院によって同じ手術でも何万円もの差が出る事もあります。では犬の去勢にかかる費用相場はどのくらいなのでしょうか。

オス犬の去勢手術

オス犬の去勢手術の費用相場は、およそ1万5千円から3万円ほどです。超小型犬や超大型犬、短頭種に属するパグやブルドッグなど、特別な配慮が必要な場合は追加料金がかかることも多いです。オス犬の場合、日帰り手術が可能な場合が一般的です。そのため、オス犬の去勢手術は犬の手術の中でも比較的安価に行う事ができます。

メス犬の去勢手術(避妊手術)

メス犬の去勢手術(避妊手術)の費用相場は、およそ3万円から5万円ほどです。オス犬同様、特別な配慮が必要な場合は追加料金がかかることが多いです。基本的に一泊入院の手術になるため、オス犬の去勢手術よりも高額になります。

メス犬の去勢手術(避妊手術)は、卵巣のみを摘出する卵巣摘出術と卵巣と子宮を摘出する卵巣子宮摘出術の二種類があります。日本やアメリカでは卵巣子宮摘出術が一般的ですが、ヨーロッパの多くは腹腔鏡手術での卵巣摘出術が多いです。卵巣のみの摘出の方が安価で済む事が多いため、費用不安がある場合は獣医師に相談のうえで選択することも可能です。

オス・メス別犬の去勢時期は?

犬の去勢時期・費用・メリットとデメリット・性格の変化

では去勢に適した時期は何歳頃なのでしょうか。オス犬、メス犬別に確認してみましょう。

オス犬の去勢時期

生殖能力が成熟する前に去勢手術を行う事が一般的です。個体差はありますが、およそ生後6ヶ月から1年未満が適しています。そのため一歳を過ぎた成犬を迎えた場合には一日でも早く去勢手術を行った方が良いと言えます。

時期を逸してしまい、生殖機能が成熟した後に手術をした場合には、本来去勢手術で予防することができた疾患の発生リスクが上がってしまいます。また縄張りを示すためにおしっこをかけるマーキングなどの問題行動を抑える事も難しいことが多いです。 また、その個体にとって早すぎる手術の場合は、関節や骨に影響を及ぼす事があります。正常な発達が見込めない可能性もあります。

メス犬の去勢(避妊)時期

メス犬には、人間同様に出血を伴う生理があります。メス犬の去勢(避妊)手術で予防することのできる疾病の一つに乳腺腫瘍がありますが、乳腺腫瘍は初めての生理(発情出血)前に手術することが予防に効果的です。そのため、メス犬の去勢(避妊)に適している時期は、最初の生理が起こる生後7ヶ月前です。

犬の去勢のメリット・デメリットは?

犬の去勢時期・費用・メリットとデメリット・性格の変化

犬の去勢手術を行う事によるメリット、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?確認してみましょう。

犬の去勢手術を行う事によるメリット

犬の去勢手術を行う事によるメリットをご紹介します。

望まない妊娠を防ぐ

完全室内飼いが多い最近では当てはまらない事も多くなりましたが、本来の去勢(避妊)手術の大きなメリットは望まない妊娠を防ぐという点です。犬の発情出血(生理)の匂いは半径2キロ先まで届くため、発情の匂いにつられたオス犬がやってきて、望まない妊娠をしてしまうということが昔はよくありました。そのため去勢(避妊)手術は最も効果的な避妊方法でした。

病気の予防

去勢(避妊)手術を受けた場合、特定の病気の予防効果があります。オス犬・メス犬により予防できる病気は異なります。ただし、病気の予防という意味合いでの去勢(避妊)手術の場合は手術時期がとても大事です。例えばメス犬の場合、一度でも発情出血(生理)が発生した後の手術の場合は予防率が下がる病気もあります。

オス犬の場合に予防できる病気は、精巣自体の病気や、男性ホルモンが影響する病気が代表的です。
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