チンピラの意味と使い方
チンピラとは、どういう意味で使われているのでしょうか。「喧嘩」や、「恐喝」などの、反社会的な行為ができない人が、チンピラになることはほとんど無いでしょう。
学生の頃から、不良とよばれ勉強が嫌いで、高校も中退か退学になったような人がチンピラになる、というケースが多いのではないでしょうか。 働きもせず、親に小遣いをせびり、昼間からパチンコなどに通い、気が短く、すぐに喧嘩するような人も、ある意味チンピラと呼べるでしょう。 「ヤクザの組事務所」に属さない、チンピラはいるのでしょうか。チンピラも生活がありますから、何らかの「しのぎ（収入）」がないとやっていけません。 「堅気（かたぎ）」の仕事を持つチンピラはいないでしょうから、「しのぎ」を見つけなければなりません。結局、行き着く先はどこかの組事務所に「席」を置かなければやっていけません。チンピラの組事務所での位置づけは
チンピラの組事務所における位置づけはどうなのでしょうか。
一つの定義として組長から「親子の盃」をまだ受けていない、兄貴分の組員の下についていっしょに行動している段階の人をチンピラといっていいでしょう。 ヤクザ映画などで、組の「島内（しまうち）」の水商売の店・風俗業・建設業・解体業・産廃処理業などを回り「みかじめ料」（おかしな客が来て問題を起こしたときなど、話をつけてやる代わりに毎月、ある程度の「金銭」をおさめてもらうこと）を集めて回ったりします。 言葉遣いとしては、大きな声で相手を恫喝したり、威嚇したりするのが特徴です。また、すぐに「キレ」て暴力に走る傾向があります。チンピラの語源は
チンピラの語源にはいくつかありますが、人となりがもっとも小さい人のことを「チンケ」なやつといい、また会社などでも、役職の肩書を持たない社員のことを「ヒラ」社員などといいます。
弱い者の前では偉そうにして、強い者にはこびへつらう者のことを、「チンケ」の「チン」と「ヒラ」が合わさった「チンピラ」という造語でよぶようになったというのが有力です。チンピラファッションの特徴
チンピラのファッションの特徴はなんでしょう。とにかく派手さを好む傾向にありますが、どこが普通の人と違うのでしょうか。いくつか特徴をあげてみます。
チンピラの好むシャツは
チンピラの夏のシャツの定番といえば、「アロハシャツ」か「アロハ風シャツ」でしょう。あまり「無地」は好みません。とにかく「派手」なものが好きですから、誰より目立つ柄やデザインのシャツを着ます。
ネットショップなどでも「チンピラファッションの専門店」があり、普通の人が単なる好みでチンピラ風のファッションをするケースもあり、見た目はチンピラだけど、本当は普通の人の場合もあります。 チンピラでも中には「タトゥー（入れ墨）」を腕まで入れている人は、夏場でも「半袖シャツ」は着ません。タトゥーを隠すために長袖シャツを着ます。チンピラの好むスーツは
チンピラのファッションは、とにかく「堅気」に見えないのが基本です。「普通の人」と思われるのを嫌がり、「コワモテ」をファッションで演出する必要があります。
スーツも一般のビジネスマンなどが着るようなスーツではなく、「色物」、「白」、「ストライプ」などのものを好みます。チンピラクラスではあまり「ネクタイ」はしないで、シャツのみが多く見られます。 チンピラではありませんが、「ホスト」などが着るようなスーツをチンピラも好みます。ホスト専門の「ショップ」もありますから、そこで購入する場合も多いでしょう。チンピラのメガネは
チンピラにメガネといえば、「サングラス」です。濃色のサングラスをかけると、雰囲気が出ます。とくに、眼力のよわいチンピラは「濃色のサングラス」は必需品でしょう。
ただし、喧嘩のときは「メガネ」は、外します。へたすると殴られてメガネが割れて、目をやられます。