ビール腹解消法:男性・女性別のビール腹を解消する・治す方法
ぽこんと出たお腹周りを「ビール腹」と言うことがありますよね。お酒を飲みすぎて太った人のことを指すと思っている方が多いかもしれませんが、「ビール腹」とは、ビールを詰める胴の中央のふくらんだ洋樽に例えて表した言葉です。そのため、「ビール腹」には、お酒飲む人・飲まない人は関係なく、誰でもなる可能性があります。
これから、「なぜビール腹になるのか?」その原因と解消法をご紹介します。ビール腹ってなに?!どうしてなるの?
ビール腹の正体は、不規則な生活や、暴飲暴食によって引き起こされる肥満です。この原因は体脂肪の中にあります。体脂肪とは、「内臓脂肪」と「皮下脂肪」を合わせた総称を指しています。
ビール腹は内臓脂肪が原因?!
「皮下脂肪」とは皮膚と筋肉の間にある脂肪のことを指します。皮下脂肪は少しずつ蓄積される特徴があり、女性につきやすい傾向があります。特にお腹(特に下腹部)、お尻、太ももなどにつくことが多く、一度ついてしまった皮下脂肪は落ちにくく厄介です。こちらは指で摘める脂肪なので、見た目にもわかりやすく目に見えやすい脂肪といえます。
一方の内臓脂肪とは、腹部の内蔵のまわりにつく脂肪のことを指します。内臓脂肪は男性に付きやすい傾向があります。見た目にはわかりにくいですが、蓄積されていくと病気の原因にもなるので注意が必要です。また、スタイルに大きな影響を与えるのもこの内臓脂肪です。内臓脂肪はもちろん指でつまむことはできません。スタイルに悪影響?!ビール腹は内臓脂肪?
表面上に現れにくい内臓脂肪ですが、少しずつ蓄積され、健康被害にも悪影響を及ぼします。そして、何を隠そう「ビール腹」はこの内蔵脂肪が原因です。見た目に現れにくいこの内臓脂肪は、付き方も男女で差があり、またある特徴も持ち合わせているので、それぞれご紹介していきます。
内臓脂肪は男性の方がつきやすい? !
内臓脂肪は女性に比べて男性の方がつきやすいと言われています。その原因は、男性は女性に比べて筋肉量が多いためにその熱源(エネルギー)の確保しなければならないからや、男性ホルモンに内蔵脂肪をつきやすくする働きがあるためだと考えられています。
実際に、内臓脂肪が危険レベルに達している方は、女性よりも男性に多く、年齢も上に行くほど多くなっています。特に30歳以上の男性に多くみられ、やせ型や普通体型の人にもいます。若い時よりもウエスト回りが増え、ビール腹のようなお腹になってきたら要注意です。女性も注意!?気づかないうちにビール腹に?
女性はホルモンの影響で皮下脂肪を蓄積しやすく、内臓脂肪は蓄積しにくくなっています。しかし、年齢を重ねるに連れてしだいに新陳代謝が低下し、ホルモンバランスも崩れていきます。
徐々にに内臓脂肪が蓄積され、気づかない間にビール腹になっているなんていう危険性は、女性にもあるのです。30代後半から40代以降の女性が内臓脂肪特有の「ビール腹」や「でっぷり下半身」に悩まされるのには、そんな原因があるようです。内臓脂肪が蓄積すると生活習慣病の原因に
「生活習慣病」とは、食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣が原因で発症する疾患のことです。好ましくない習慣や環境が積み重なると、発症のリスクが高くなります。例を挙げると、糖尿病や高脂血症(高コレステロール血症)、高血圧、痛風・高尿酸血症などです。
このような「生活習慣病」と呼ばれる病気の多くが肥満と関係しています。また、内臓脂肪は皮下脂肪よりも健康に害を及ぼします。糖尿病や余計なコレステロールが血液に混ざり起こる動脈硬化など重大な病気を招く危険性もあります。蓄積されやすく落としやすいのが内臓脂肪!
蓄積していくとさまざまな危険を招く「内臓脂肪」は、ゆっくり蓄積して落としにくいというイメージがありますが、そうではありません。ゆっくり蓄積して落としにくいのは皮下脂肪のことです。
しかし内臓脂肪はこの反対で、「短期間で蓄積されやすいが、落ちやすい」という特徴があります。そのため、ダイエットをしても効果がすぐに期待できるでしょう。もちろん、ビール腹のように目に見えてな蓄積している内蔵脂肪を減らすのには時間がかかりますので、長期的に続けられる方法でビール腹を解消していきましょう。ビール腹でなくなれば痩せる?ビール腹に効果のあるダイエット方法┃食事編
毎日の食事を見直す
ダイエットの基本は、「摂取カロリー<消費カロリー」です。人間は、体内に取り込む摂取カロリーが消費カロリーより多いと、体重が増加します。そのため、日頃の食事を見直し、摂取カロリーより消費カロリーを落とすことで、体重も減少していきます。
ビール腹の原因となる蓄積された内臓脂肪は、日頃のカロリー過剰摂取が原因の一つです。現代はたくさんの高カロリー食品で溢れかえっています。そのため、日頃から自分の口にするものに気をつけていないと、「ビールも飲んでいないのにあっという間にビール腹に!」なんてことになりかねません。そのため、まずは日頃から自分が口にするものを、しっかりと管理していきましょう。自分が食べたものを記録する
毎日の食事を見直すためには、毎日自分の口にしたものを記録していく、「レコーディングダイエット」がおすすめです。これは朝・昼・晩と何を食べたかただ記録していくだけのダイエットです。合わせて、毎日もしくは毎週体重測定を記録するといいでしょう。
みなさん日頃自分が口にした食べ物って、なかなか覚えてないこともあるのではないでしょうか。その中にビール腹の原因が潜んでいるかもしれません。毎日これを続けていくと、1週間あたりで「いつもこういうものを口にしていたんだ」と気づくことが出てくると思います。揚げ物ばかり食べているところを野菜に変えてみたり、甘いお菓子ばかり食べているところをヨーグルトに変えてみたり。そうしていくうちに、1ヶ月でも効果は期待できます。洋食から和食に切り替えてみる
日本人といえばやはり和食です。海外のさまざまな食事を気軽に口にすることができる時代ですが、ビール腹解消のためには和食に切り替えてみましょう。和食の特徴は、食材そのままの味を活かし、季節に合った旬の食材を使うため、栄養が豊富なことです。
お魚やお肉を効率良く取り入れ、おかずを1品でも増やすことでバランスの取れた食事になるでしょう。和食で気をつけることは、食材に使われる醤油・だし・味噌などの調味料です。これらが多すぎると、塩分の過剰摂取になってしまいます。そのため、お出汁は昆布でとるなど、少しずつ工夫していくと良いでしょう。置き換えダイエットで1日の総カロリーをカット
食事のカロリー計算が難しい方は、1日のうちの1食をカロリーの低い食べ物に置き換えてみるのはいかがでしょう。夕食が遅くなってしまったり、前日に食べすぎた、なんてときに取り入れてみてもいいかもしれません。
置き換えをするときに注意しなくてはいけないことは、栄養が偏りすぎないようにすることです。そのため、置き換える食品は、食材1品ではなく、野菜や果物、乳製品などをジュースなどにしたものにすると良いでしょう。そうすることで、栄養の偏りを防ぐことができます。 置き換えダイエットは、ビール腹の原因の内臓脂肪減少だけでなく、美肌やデトックス効果も期待できます。今は市販でも置き換え食品が気軽に購入できるので、生活にも取り入れやすくなっています。有酸素運動はビール腹をなくしてくれる!┃ウォーキング編
運動には有酸素運動・無酸素運動がありますが、蓄積された内臓脂肪を落としてくれる効果的な方法は脂肪を燃焼させる有酸素運動です。有酸素運動とは、十分な呼吸によって酸素を体内に取り入れながら行う運動のことです。内臓脂肪は皮下脂肪よりも落としやすいという特徴がありますので、有酸素運動でビール腹をすっきり落としていきましょう。
有酸素運動┃ウォーキングの効果とは?
生活のなかに取り入れやすい有酸素運動といえば「ウォーキング」です。河川敷や公園などの広場で、かっこいいウォーキングウェアを着てさっそうと歩いている人をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
ウォーキングは、体重が多い方でも下半身への負荷が少なく取り入れられる運動です。そのため、これからビール腹を解消していきたいという方、下半身の筋力が落ちているという方に最も適している運動といえます。またウォーキングは、足だけではなく、腰回りからお腹、背中まで全身を動かすことができます。身体に負担をかけず、健康的にビール腹を解消できるのがウォーキングの効果といえるでしょう。