コラーゲンが多い食べ物・効果・コラーゲンを増やす食べ物

料理の知識

コラーゲンを含んでいる食べ物って?

魚のアラや手羽先の煮物は、しばらく放置しておくと冷え固まって煮こごりになります。この煮こごりこそが「コラーゲン」です。コラーゲンが多く含まれているのは肉や魚の骨、皮の部分です。

「ゼラチン」は消化吸収しやすいように、コラーゲンを加熱して抽出・精製したものです。よくゼリーに使われているやつです。リンゴゼリーやオレンジゼリーなど、お菓子の定番として食べたことがある人は多いでしょう。ゼラチンは水にはほとんど溶けませんが、お湯によく溶けます。それが一定の温度まで冷えて固まるとゼリー状のプルプルの状態になります。 これをさらに消化吸収しやすくしたのが「コラーゲンペプチド」です。ゼラチンを細かくして酵素分解したものです。コラーゲンは分子量が大きいのですが、コラーゲンペプチドは分子量がとても小さいので体へ吸収されやすいです。一般的にコラーゲンと呼ばれているのはコラーゲンペプチドを意味していることが多いです。

コラーゲンが多い食べ物ランキングベスト3

ここで、コラーゲンが多く含まれている食べ物のランキングをトップ3で紹介していきます。

3位:牛すじ(4,980mg/100g)

コラーゲンが多い食べ物・効果・コラーゲンを増やす食べ物

牛すじは牛肉の特定の部位のことではなくて、硬く筋張った肉をまとめて呼んだものです。腱のついた肉が多く、スネ・ネック・アキレス腱などの肉を指すことが多いです。ここは牛が運動するときによく動かす部位なので、旨味が凝縮されています。

牛肉を切り分けるときには肉についた余分なスジを取り除くのですが、そのときに取り除かれるのが牛すじです。牛すじはそのままではとても硬いですが、じっくり煮込むとプルプルした柔らかい食感になります。

2位:うなぎ蒲焼(5,530mg/100g)

コラーゲンが多い食べ物・効果・コラーゲンを増やす食べ物

土用の丑の日に食べられているうなぎの蒲焼も、コラーゲンが多い食べ物です。スタミナ食として知られていますが、最近では美肌食としても人気が出ています。コラーゲンが特に多いのはうなぎの皮周辺です。コラーゲンは運動量が多い部分ほど良質なものに成長するので、全身で泳いでいるうなぎには良質で豊富なコラーゲンが含まれています。皮ごとしっかり食べるのがおすすめです。

1位:フカヒレ(9,920mg/100g)

高級食材はフカヒレは、コラーゲンが多い食べ物です。日本で有名なのは宮城県の気仙沼のフカヒレです。フカヒレはサメのヒレ(尾ビレ・背ビレ・胸ビレ・腹ビレ)を乾燥・加工させて作られたもので、部位によって形が違います。

フカヒレはコラーゲンの塊と言われているほどコラーゲンが豊富で、煮込むことでコラーゲンが溶け出してゼラチン化してぷるぷるの食感になります。肌にハリや弾力を与えてくれます。

コラーゲンは食べ物から吸収できる?

コラーゲンは体の中で作られている

コラーゲンはタンパク質の一種で、私たちの体を構成する成分です。人間の体は、体重の比率で見ると次のような割合で構成されています。

水分:タンパク質:脂肪:無機質(C:炭素・H:水素・O:酸素・N:窒素以外のもの)=60:20:15:5 体重20%のうち約20%がタンパク質で、このうち30%はコラーゲンから作られています。コラーゲンが多いのは皮膚(40%)、骨や軟骨(10〜20%)です。他にも血管や内臓にも存在しています。 コラーゲンは表皮の内側にある真皮の約70%を占めています。ここにはコラーゲンやエラスチンといった弾力のある繊維が網の目状に張り巡らされていて、その間にヒアルロン酸が入っています。なので、コラーゲンが十分にあるとハリと潤いのある肌になると言われています。 ただし、コラーゲンが作られる量は年齢とともに減ってしまうので、次第に肌からハリと潤いが失われていきます。そのため「コラーゲンを摂取して美肌を保とう」という話が出てきたわけです。
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