味噌の糖質量とカロリー、栄養素
味噌の糖質量やカロリーがどれ位かご存知ですか。また、味噌に含まれている栄養素がどんなものか、理解されているでしょうか。まずはじめに、味噌の基本的な栄養構成について紹介します。まず味噌の糖質量ですが、種類にもよりますが、一般的な合わせ味噌で100g中17gです。イメージが湧きづらいと思いますので具体的に言うと、味噌汁一杯の味噌の量は約18g(おおさじ1)で糖質は約3.1gです。
ちなみに、30代女性で1日に必要な糖質は250~300gです。一方カロリーは、これも種類によりますが、およそ100g中200kcal前後です。味噌汁1杯に換算すると、カロリーは約18g中40kcal含まれていることになります。また、30代女性に必要カロリーは1,800~2,000kcalです。味噌の栄養素
糖質を含む味噌は、他にも様々な栄養素を含んでいます。特に味噌は、多くのたんぱく質を含んでおり、「畑の肉」と呼ばれるほどです。糖質の量は前述したとおりですが、基本的に甘味が強いもの(塩分濃度が高い)ほど糖質分は増えます。
では、他の栄養素はどのようなものがあるでしょうか。まず代表的な米味噌は、タンパク質が12%、脂質6%、炭水化物22%、灰分(カルシウムやナトリウム、鉄分のこと。いわゆるミネラルのこと)14%、残り約46%は水分で構成されています。同様に麦味噌はタンパク質が10%、脂質4%、炭水化物30%、灰分12%、水分が約46%であり、豆味噌がタンパク質が17%、脂質11%、炭水化物15%、灰分13%、水分が約44%となっています。糖質ゼロの味噌の紹介
ここで改めて指摘しておきますが、糖質とは砂糖などただ甘いものや甘い調味料のことではありません。糖質とは、簡単に言えば「甘いもの」と穀物に含まれている「でんぷん」のことです。栄養源の視点から言うと、糖質とは炭水化物から食物繊維を抜いた栄養素です。なお糖質は、タンパク質と脂質と並んだ、3大栄養素の一つです。
さて、では糖質ゼロの味噌というと、栄養素が豊富でない味噌のことでしょうか。また、甘味のない味噌ならば糖質が低いのでしょうか。答えは否、糖質ゼロの味噌でも十分栄養素に富んでいます。塩分濃度が高い白味噌の方が、赤味噌より糖質が多いことは周知のとおりです。では、糖質ゼロまたは低糖質の味噌がどんなものか以下紹介します。糖質ゼロの味噌、低糖質の味噌
繰り返しになりますが、大豆に塩や麹を加えて発酵させて出来たものが味噌です。では、糖質が全くない味噌というものはあるのでしょうか。実は、味噌である以上、糖質が必ず含まれています。ですが、「低糖質または糖質ゼロの味噌」と謳(うた)っている食物があります。低糖質の味噌食品には、例えば、味噌ラーメンがあります。ラーメンと言えば糖質たっぷりというイメージですが、からくりは麺です。
例えば、ラーメンの麺をこんにゃくにして、全体の糖質を低くします。また、味噌汁で低糖質と言えば、「減塩」味噌汁が代表的です。塩分を控えることはすなわち、糖質の摂取を下げる事と同じです。健康志向が高まる今、インタスタント味噌汁でも、減塩を謳った商品は沢山あります。味噌は糖質制限に向いてる?
ここで、本記事の本題について紹介します。糖質制限するとき、味噌は効果的なのでしょうか。結論から言えば、数ある食品(調味料)の内、味噌は積極的に摂取してもいいものの一つです。なぜかというと、味噌は高タンパクのため栄養価は高く、食物繊維が豊富だからです。また、糖質も低く、値段が高いものでもないので、コスパがいい糖質制限食と言えます。
但し先に述べたように、メジャーな米味噌を使うなら、甘味噌は避け辛味噌にするようにしましょう。また糖質の量から考えた場合、より糖質が低い、米味噌よりは麦味噌、麦味噌よりは豆味噌を摂ることをお勧めします。注意してほしいのが、減塩されていない複数の味噌を混ぜた味噌(調合)は極力避けましょう。これはカロリーが高く、塩分濃度も高いためです。