ケイパーとは
イタリア料理やスペイン料理、フランス料理などヨーロッパでよく使われている「ケイパー」という素材をご存知でしょうか。
ケイパーとは地中海原産の植物の小さな蕾を使った食品です。日本では輸入食品店などで小さな瓶詰めの状態で販売されているのを見かけます。 料理にアクセントを加える素材として重宝されているケイパーは、使い方次第によって料理のグレードをぐんとアップさせてくれます。今回はケイパーに迫ってみましょう。別名
ケイパーは別名「ケッパー」や「ケーパー」、フランスでは「カープル」と呼ばれます。植物自体の和名もありますが、一般的にはケイパーやケッパーと呼ばれています。
ケイパーの歴史は古く、15世紀にはすでにフランスで使われていたと言う記録が残されています。主な原産地はイタリア、スペイン、フランスでやはり地中海料理に欠かせない存在となっています。賞味期限
ケッパーは保存食なので賞味期限は長めです。
主に酢漬け、塩漬けのいずれかで販売されていますが、酢漬けであれば清潔なスプーンなどてすくって使い、冷蔵庫で保存していれば瓶を開けても半年ほど持ちます。塩漬けの場合はさらに長く、未開封の状態であれば3年ほど日持ちがします。 しかしヨーロッパの家庭ではケッパーは本当によく使用するもので賞味期限を気にしなければならないほど保存することはありません。保存方法
まずは酢漬けのケッパーの保存方法からご紹介します。未開封の場合は常温で直射日光を避けた状態で保存しましょう。キッチンの調味料などと同じで高温多湿を避けての保存が望ましいでしょう。
塩漬けの場合は開封後も常温での保存が可能です。ただ乾燥には弱いため、密閉できる袋などに入れて空気を抜いて保存するように気をつけましょう。 冷凍保存をしておくこともできますが、多少風味が劣化します。どんな味がするのか
ケイパーは独特の酸味と苦味を持つ食材です。酢漬けより塩漬けの方が風味が強く、少しの量で料理全体に感じられるほどです。
塩漬けケッパーの場合は塩抜きをしてから使い、酢漬けの場合は水気を切ってそのまま使います。ホールのまま使うこともありますが味が強く出るので刻んで隠し味に使ったり、ソースのアクセントにしたりと少量を使うのが一般的で有効な使い方です。 酸味と独特の風味は大人向けの食材と言えるでしょう。ケイパーを使う料理のレシピ10選
ケイパーを使う料理をご紹介して行きましょう。ケイパーはどんな主に地中海料理に使われることが多い食材です。
魚、肉、野菜と幅広い料理に合わせることができるので基本の使い方をマスターしたら、自分なりのアレンジを加えてケイパーを使いましょう。レシピ1:スモークサーモンのカルパッチョ
ケイパーの一番よく見られる使用方法は魚のカルパッチョとの組み合わせです。ケイパーを加えることで淡白な味の魚にアクセントが加えられ、味が薄く感じることもなく良い意味でインパクトが出ます。
ホールのまま使っても良いですが人によってはケイパーの味が強すぎると感じるため刻んだものをカルパッチョ全体に散らす方法がおすすめです。ドレッシングに混ぜ合わせても良いでしょう。スモークサーモンのバルサミコカルパッチョ
スモークサーモン 4~5枚 パプリカ赤、黄 各少々 赤玉ねぎ 1個 ディル 1房 ケッパー 小さじ1 ●にんにく 1片 ●オリーブオイル 大さじ2 @バルサミコ酢 大さじ1 @醤油 大さじ1 @黒コショウ 少々 @レモン汁(お好みで入れる) 小さじ1 レモン輪切り 1枚
1.玉ねぎはスライスして塩水にさらして水気を取る。パプリカは5mm角にカットする。 2.にんにくはみじんに切りオイルと共に耐熱小容器に入れ、ラップ2枚で密封、600Wレンジで2分半加熱。冷えたら@を加え混ぜる 3.器中央に1の赤玉ねぎを高く盛り付け、サーモンを放射状に置く。端は下に折り込む。パプリカを散らしディル、ケッパーを添える。 4.中央にレモン輪切りをを巻いて楊枝で留めたものを飾ります。 ドレッシングをかけていただきます。白ワインと一緒に召し上げれ♪
レシピ2:ポテトサラダ
食卓の定番、ポテトサラダですが時には趣向を変えて大人向けのアレンジポテサラにしてみませんか。スパゲッティを使わず、ケイパーとドライトマト、リンゴ酢などを加えた少し酸味のあるポテサラはお酒のおつまみにぴったりの一品です。
じゃがいものような優しい味わいの野菜に強い風味を付け加えたい時や料理の味がぼんやりとしている時などは、ケイパーを使うことで全体が引き締まりはっきりとした味に変化します。ドライトマトのポテサラ
ジャガイモ 400G ドライトマトオイル漬け 30g ケッパー 4粒 ニンニク(すり下ろす) 小さじ4分の1 ★オリーブオイル 25cc ★リンゴ酢 小さじ1 塩・胡椒 適量
1.ジャガイモは皮をむいて適当な大きさに切って茹でる。★の材料は混ぜておく。ドライトマトとケッパーは細かく刻んでおく 2.ゆであがったジャガイモに、すべての材料を入れて混ぜて完成
レシピ3:ゆで卵とケッパーの前菜
ケイパーはアンチョビとの相性が良く頻繁に組み合わせて使用されます。こちらのオードブルはケイパー、アンチョビ、ゆで卵を使ったヨーロッパでは定番の一品です。
作り方はとても簡単で、ゆで卵にスパゲッティをぬりケイパー、アンチョビをのせるだけです。これだけでとても美味しいオードブルが完成します。シンプルな組み合わせですがケイパーとアンチョビが旨味の詰まった料理だと感じることでしょう。ゆで卵とアンチョビ、ケッパーの前菜
茹で卵 アンチョビ ケッパー スパゲッティ お好み
1.半分にカットしたゆで卵にスパゲッティを塗り、アンチョビとケッパーをのせて完成
レシピ4:ツナのサンドイッチ
ツナのサンドイッチを作ったけれど、味が決まらないと感じる時はありませんか。ツナ缶はとても便利な食材ですが、スパゲッティなど味の強い食材と合わせて使わないと全体がぼやけた印象になってしまいます。
ケイパーを加えることでお店で食べるような美味しいサンドイッチになります。ヨーロッパでサンドイッチを食べるとパンはもちろん、具材も驚くほど美味しいと感じますがこのケイパーを隠し味に使っているところが多いです。ツナとアンチョビ、タマネギ、ケッパー、ミニトマト、バジリコのパニーノ