首こりの原因はなに?
首こりは現代人にとって悩みのタネといえるでしょう。
一概には言えませんが、仕事の内容が体を動かすという肉体労働から、多くの時間を椅子に座るという事務作業などに変化したことも、原因の一つです。 長時間同じ姿勢をとることで、血液の流れがとどこおり、「凝(こ)り」という状態になってしまい、首こりに限らず、肩や腰にも同様の現象が現れてしまいます。 原因となる行動や要因をいくつかあげてみました。1:下向き姿勢
近ごろ話題になっているストレートネック(スマホ首)の原因でもあります。
おもに、スマホの操作をするときの、姿勢によって引き起こされた結果の状態をいいます。もちろんこのストレートネックによる首こりは、スマホに限らず、デスクワークや読書など、下向きの姿勢が関係してきます。 下向き姿勢は、前傾姿勢となりますので、本来緩やかなカーブを描いている首の骨がまっすぐになり、首のクッションが損なわれてしまいます。2:猫背
日本人に猫背が多いといわれているのは、背中や太ももの筋肉が発達しづらいためです。欧米人に比べて、体格にも差があります。
姿勢の悪さは見た目の美しさが損なわれるばかりではなく、首こりの原因や、下腹が出るいわゆる「ぽっこりお腹」の原因にもなってしまいます。 また、メガネやコンタクトが合っていないなどの理由で、猫背になることもあります。眼精疲労だけではなく、首こりや肩こりの原因にもなってしまいます。3:筋肉の少なさ
重い頭を支えているのは、首や頚椎だけではありません。首回りの筋肉はもちろんですが、背中にある僧帽筋と呼ばれる大きな筋肉や、腰や太ももの体の筋肉でバランスよく支えています。
猫背の項目でも述べましたが、日本人は欧米人と比べても筋肉量が少なく、近年指摘されているように、全体的な運動不足もあり、筋肉が付いていない人が増えています。首こりの解消と共に、予防の観点からも筋力アップが重要です。4:冬の寒さ
冬は夏に比べて着ている服の枚数も多くなります。重ね着をすれば、首や肩の可動域が狭くなり、筋肉に負荷がかかって首こりの原因にもなります。また冬物のコートはそれ自体に重さもありますので、肩こりや首こりの一因にもなります。
夏に比べて外出時には、戸外の寒さによって筋肉が縮こまります。何もしていなくてもそれだけでこりが起きやすくなります。首こりを解消する方法6つ
首こりを解消するには血行を良くすることが大切です。
首こりになってしまう前に行いたいことや、首がこってしまってから解消する方法のいずれも首回りの血液の流れを改善することが重要です。 体を動かしたり、マッサージや入浴など、主に体を温めることを中心にした方法を6つ紹介します。1:ツボ押し
ツボは全身に数百カ所あり、経路で内蔵と繋がっていると考えられています。
ツボは経穴ともいい、灸や鍼を打つ場所です。東洋医学では、経穴・経路・臓器は関連していると考えられていて、具合の悪い場所に対応するツボを刺激することによって、治療をしたり診察をしたりします。 ツボを押してみて、心地よいと感じる場所が正しいツボの位置です。手軽に使えるお灸もありますが、やけどには注意してください。風池
首こりの解消だけではなく、目や肩こりにも効果があります。
風池の場所は、首筋の外側の左右で、うなじの窪んだ辺りの生え際にあります。自分で押す場合は、風池のツボに親指を当てて、残った4本の指と手のひら全体で頭を包みこむように支えると、安定します。 首には重要な神経がたくさん通っていますから、あまり強く押さないように気をつけましょう。