チーマーの特徴・ファッションや髪型・チーマーの時代と現在

チーマーは、多くの人たちが、危険な存在と考えています。女性たちはそれでもチーマーのような悪くて強い彼氏がいいと考えている可能性もあります。背が高くて、格好が良くて、運動神経が抜群で、とても魅力的な彼氏だとしても、彼も、ひょっとしたらむかしチーマーだった可能性があります。

社会人になって落ち着こうという気持ちはやがて起こるでしょうけど、それでもむかしのやんちゃしていた面影は全部消し去ることなんてできないのではないでしょうか。やんちゃといえば、ヤンキー、暴走族、チンピラといういろいろな言い方がありますが、チーマーに対して、特別みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。

チーマーがなにかまだよくわかっていない人もいるのではないでしょうか。チーマーは、1990年代あたりに頻繁に使われるようになった言葉です。

とにかく、チーマーは不良の集団であることは間違いはありません。それ以前には、ヤンキーという集団やら、暴走族が世間では注目されていましたが、そのようなものとは違い、アメカジや古着を身に纏ったファッション性というのも大事なポイントです。 チーマーはその後、ブラックなファッションがベースとなり、ギャング系へと流れて行きます。その頃やんちゃしていた男性なら、充分チーマーだった可能性もあります。

チーマーたちは、渋谷に蔓延っているというイメージがあります。渋谷にいれば、ヤンキーも、チンピラも、不良も、ワルも、世間からは全部チーマーと見られていた可能性はあります。

チーマーは、team（チーム）という言葉の意味と、プラスαerが組み合わさった造語です。ですから、個人のワルというと、ちょっとチーマーの意味から離れてしまうでしょう。 グループ構成なら、渋谷の中学生や高校生にある傾向です。コンビニの前にたむろしている不良たちを頻繁に見かけることがありますが、それが、チーマーなのかわからないというのがホンネではないでしょうか。

チーマーの発足の場所はいろいろ説があるのですが、最も現実味あるのは渋谷のセンター街です。当時の渋谷センター街に屯をしている若者たちが、グループごとに団結し党を組み、喧嘩したりするようになります。

渋谷に特化したものが最初チーマーと呼ばれていたのですが、段々とチーマーという呼び方も全国区になっていきます。 特に渋谷ではゲームセンターに関係する喧嘩や事件が多くなり、深夜にタムロをしていたチーマーの影響で、恐れて渋谷センター街にあるほとんどのお店が閉店してしまったと言われています。 2000年以降に入りさらに新しい不良のスタイルが登場し、チーマーは減少傾向になります。

暴走族と対比して、チーマーは暴走行為がないという言い方がされることがありますが、それは間違いであり、チーマーはまさに、いろいろな暴力をし、犯罪検挙率もかなり高かったです。暴走族のように数十人から数百人の規模で暴走行為を行うという意味では少なかったでしょう。

チーマーは改造車にも精通しているといわれ、組織的に販売を手助けしていた犯罪事例もあります。

ヤンキーという存在は、1980年代後半から1990年代初頭に登場した不良少年や少女を意味する言葉であり、いまだヤンキーという言葉を使用する人たちは大勢います。ヤンキーファッションは、男性はリーゼントヘアに幅広ズボン、短ランを好み、女性は制服・私服ともにロングスカートという感じです。

スケバン時代でもあり、女性たちは、「ロンタイ」と呼ばれるタイトなロングプリーツスカートを着用することになります。 2000年代にはヒップホップ系ファッションをした「ヒップホップヤンキー」なども登場します。アメリカのギャングスターの形式が日本に流れ、起こったファッションスタイルと言われています。 ダブダブのジャージや、ジーンズやデニムなどのボトムスを腰まで下げているファッションスタイルがあり、腰履きスタイルの人たちをその頃多く見かけることがありました。

現在は、ヤンキーからの流れとして、悪羅悪羅（おらおら）系のスタイルがあります。

メタリックゴールドの入る黒ベースのタンクトップやジャージ、タトゥーをして、ヤンキーのなかでもファッションスタイルは、キラキラ輝き、違いと存在感をしっかりアピールしています。

チンピラという言い方も、未だする人たちがいます。チンピラという存在は、元々ヤクザや暴力団の構成員だったり、準構成員を指す言葉だったりしてかなりヤバイ存在でした。

チンピラは、社会的には一人前でない人たちのことをいいます。実際に、筋金入りのワルでなくても、ワルぶっている男性・女性のことをチンピラといい、不良少年がチンピラともいわれるようになります。