そのイメージもう古い?現代のイスラム女性像とは
皆さんは、イスラム教徒の女性像を正しく理解していますか?日本国内では、まだまだイスラム圏の移民の皆さんを先入観なく理解している人は少ないのではないでしょうか?難民問題やテロ、厳格な信仰のイメージが強く、怖い・危険などといった印象を持つ人は多いです。
オリンピックも控える日本では、グローバル化は大きな課題です。ヨーロッパのように移民を受け入れ多様な文化を受け入れるような環境作りとして、世界の文化を知ることは不可欠ではないでしょうか。今回は、世界で15億人もの信仰者を持つイスラム教徒とその女性像を紹介していきます。あなたが想像しているイスラム教女性のイメージはそもそも本当に正しいのでしょうか。イスラム教の女性の特徴・性格
イスラム教の女性の性格といっても、イスラム教を信仰する人口は世界に15億人以上いて、国も中近東・ヨーロッパ・アジアと多岐に渡っているため一概には言えません。仏教を信仰する人に、様々な人がいるように、宗教は個々人の性格には関係ありません。
ただ、イスラム女性の特徴というお話になると、イスラム教が女性をどのように捉えているかという観点を知ることで、イスラム教女性の特徴を垣間見ることができます。ここでは、いくつかの視点からイスラム女性の特徴を解説していきたいと思います。イスラム教女性の服装の特徴とその理由
イスラム教の教えで、人間はもともと弱い存在であるという基本的理念があります。男性は、時に美しい女性を見ると、やましい気持ちになり非行に走ってしまうと考えられています。イスラム圏の女性が肌を隠すような服装をしているのが印象的なのは、この考えから来ています。「女性を守るため、女性の美しさを隠す」という考えです。
もともとは女性を守るためであったと言われていますが、欧米ではこの考え方は女性蔑視とも捉えられがちです。ただ、ここでいう人間の弱さとは男性の煩悩だけではなく、自らが決めた毎日の目標や人との約束を果たすことが毎日できるわけではない、人間は時に意思が弱るという考えです。 このことから、女性の服装の特徴は顔と手以外を隠したスタイルになります。顔や体に黒い布をまとう姿が印象的です。この布は、家族や親戚の前以外では脱ぐことができないという教えです。ただ、体全身を覆うのか一部だけでいいのかという隠す範囲は、実は国や地域によって、いろいろな決まりがあります。