日本人がカフェインに耐性がある理由・利尿作用・リセット方法

雑学

日本人はカフェインが眠気覚ましに効かない?

世界の貿易額第1位は石油ですが、それに続くのが第2位のコーヒー豆です。世界に親しまれたコーヒーですが、眠る時間が確保できなかったり、仕事の最中にうつらうつらとしている時に頼る人も多いでしょう。その場合はカフェインで目が覚めることを目的として飲みますが、実は日本人はカフェインに多少耐性があるので目が覚めづらいことが知られています。

なぜ日本人にはカフェインへの耐性が強いといわれているのでしょうか?目が覚めるメカニズムと日本人に隠されたカフェイン耐性の秘密を説明します。

カフェインでなぜ目が覚めるのか

カフェインを摂取するとなぜ目が覚めるかというと、人間は疲労するとアデノシンという物質が溜まってきます。このアデノシンは、アデノシン受容体とくっつくことで眠くなる作用を起こすのですが、カフェインがこの働きをブロックすることで眠気を覚ますことができます。

カフェインの耐性ができているのはお茶のおかげ?

日本人がカフェインに耐性がある理由・利尿作用・リセット方法

なぜ他の国の人々に比べて日本人にカフェインの耐性が強い人が多いのか、その原因はお茶を飲む習慣にありました。日本に馴染み深いお茶といえば緑茶や烏龍茶、少し高級な種類だと玉露です。実はお茶にはコーヒーよりも少ないものの、大半はカフェインが含まれています。

しかしお茶に含まれているタンニンのおかげでカフェインの効果がゆっくりとなっているので、お茶を飲む習慣がある日本人は長い時間をかけてゆっくりとカフェインの耐性を作ってきていました。

カフェインには本当に利尿作用があるのか?

夏の暑い時期や脱水症状を起こしやすい時に、カフェインが含まれている飲み物は利尿作用があるから飲んではいけないという情報が出回っていますが、本当に利尿作用があるのでしょうか?

カフェインには確かに利尿作用がありますが、コーヒーや紅茶など水分で摂取した場合は、利尿作用により排出される水分よりも多くの水分が摂取できます。ですので普段から敏感になる必要はありませんが、水分補給としての効果は薄くなるので汗をかいた時や真夏の炎天下で、カフェイン入りの飲料を飲むのは避けた方がいいでしょう。 コーヒーを常飲している人の場合は利尿作用への耐性が強くなっている可能性がありますが「耐性があるかもしれない」というだけなので常飲していない人と同じく真夏に飲むのは避けてください。

カフェインの作用

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