ゼラチン・コラーゲン・ペプチドの違い
化粧品や美容ドリンク、食品にいたるまでさまざまな場所で目にする言葉です。しかし、その違いをしっかり説明できる人は少ないでしょう。良いものだと聞いて生活に取り入れているけれど、いまいち良く分かっていないという人もいます。今回はゼラチン・コラーゲン・ペプチドの違いについて解説します。
原料はみんな同じ
呼び方の異なるゼラチン・コラーゲン・ペプチドですが、原料が同じで豚などの動物の骨や皮から作られています。では、何が違うのかというと、分子の大きさです。分子の大きさによって呼び方が変わります。原料に含まれた一番大きな分子がコラーゲン、その次に小さい分子がゼラチン、さらに小さいものがコラーゲンペプチドです。さらに分子が小さくなるとアミノ酸になります。
食べ物にも使われている
食べ物ではコラーゲンとゼラチンという言葉がよく使われます。ゼラチンというと、粉ゼラチンや板ゼラチンのような製菓材料を思い浮かべる人も多いでしょう。コラーゲンが入っていることを売りにしたグミなども見かけます。間食でコラーゲンを摂取できるので、美容に関心の高い人はご存知でしょう。
コラーゲンは、豚や牛などの動物の骨や皮に含まれている成分です。ゼラチン質を含む食材を煮て、そのまま冷やしたのがにこごりという料理です。ゼラチンの働きによって煮汁が固まるという訳です。このように、食材の特徴を生かしているからこそ作ることができる料理もあります。グミやゼリーのような食品はゼラチン・コラーゲンの働きを利用することで作られています。ゼラチンのコラーゲンの効果
ゼラチンのコラーゲンは肌や関節に関する商品に良く配合されています。ではなぜ、肌や関節に良い影響を与えるのか解説いたします。ゼラチンから作られるコラーゲンの摂取量については注意点があるので、毎日の食生活に取り入れようと考えているのなら、一度目を通してください。
摂取量について
1日に摂取するコラーゲンの量は、5～10ｇと言われています。一見良い効果ばかりのように見えますが、たくさんコラーゲンを摂取すればよいということではありません。過剰摂取によって、悪い影響もあるということをしておきましょう。
摂取した栄養は肝臓で分解再構築されています。過剰摂取すると、肝機能の働きが鈍ってしまうので注意が必要です。コラーゲンを摂取しようとして、ゼラチンやコラーゲンを多く含む食べ物ばかり食べていれば栄養バランスも偏ってしまいます。バランスの悪い食事はニキビや肌荒れなどの肌トラブルや、体調不良の源になります。肌に与える効果
ゼラチンの原料は動物で、コラーゲンはタンパク質の一種です。タンパク質は20種類のアミノ酸からできています。人間の体にはコラーゲンが欠かせません。皮膚や関節、じん帯、血管などに使われており、体の3割はコラーゲンです。
コラーゲンは肌の真皮の部分に多く、肌のハリや弾力に深く関係しています。真皮では、古くなったコラーゲンを新しく作り変えています。しかしこの働きは年々衰えます。コラーゲンは20歳をピークにどんどん減少します。そのため、年を重ねると肌のたるみが気になるようになります。