アルカリ性の重曹でのうがいは問題ないのか|歯磨き/理由

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アルカリ性の重曹でのうがいは問題ないのか

お菓子の原料となっていたり、お掃除にも使用できたりと、万能なイメージがある重曹。実は、うがいにも使えます。お菓子の原料として口にすることもある重曹。天然成分で安心な重曹にも、うがいをするときに少し注意すべきことがあります。

重曹の正式名は「炭酸水素ナトリウム」です。塩の仲間で、しかも塩分はかなり強めです。重曹をなめるとしょっぱいことからもわかります。 重曹の取り過ぎは塩の取り過ぎとなり、からだの中が塩分過多にまなります。塩分過多はさまざまな病気の原因となります。血圧の高い人、膵臓や腎臓が悪い人、塩分を控えるように言われている人は重曹でのうがいはお医者さんに相談が必要です。

重曹がアルカリ性になる理由とは?

炭酸ナトリウムは電離した炭酸イオンが水分子の水素と結合して、水酸化イオンになるためアルカリ性となります。それと同じようなことが重曹(炭酸水素ナトリウム)でも起こり、重曹もアルカリ性となります。そのため重曹は水に溶けるとアルカリ性になります。

アルカリ性の重曹での歯磨きは問題ないのか

アルカリ性の重曹でのうがいは問題ないのか|歯磨き/理由

重曹で歯を磨くと「歯が白くなる」「虫歯が治る」と言われています。重曹は通常の歯磨き粉よりも研磨力が強力です。そのため着色汚れを落として歯を白くする効果があります。ただ着色の汚れを落としますが、ホワイトニングのような歯を漂白する効果は望めません。

重曹の歯磨きは口の中を中和させるため、虫歯予防が期待できます。口の中のミュータンス菌が糖分と結合して、発生した酸が歯を溶かすことで虫歯になります。重曹はアルカリ性なので、食後酸性になった口の中を中和します。そのため虫歯予防の効果があるとされています。 ただ重曹は研磨力が強すぎるため使いすぎると、歯のエナメル質を損ないます。また塩分の取り過ぎを引き起こす可能性があるため、毎日使用してはいけません。重曹での歯磨きはだいたい週に1度が目安です。

重曹のアルカリ性と酸性の違い

アルカリ性、酸性はそれぞれ物質が解けた水の性質をあらわしたものです。酸性は食酢など酸っぱい味のするもの、アルカリ性は灰汁(草木を燃やした後の灰を水に溶かしたもの)などにがい味のするものです。(※ただし物質が何がわからない水溶液の味をうかつに調べるのは危険です。)

酸性の水溶液は、青色リトマス紙を赤色に変色させます。BTB液(分析化学でよく使用される指示薬)を中性の緑色から黄色に変色させます。塩酸、ホウ酸水、炭酸水などは酸性水溶液です。 アルカリ性水溶液は赤色リトマス紙を青色に変色させ、BTB液を中性の緑色から青色に変色させます。ヌルヌルした感触が特徴です。水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水、石灰水などはアルカリ性水溶液です。 酸性水溶液は電離すると水素イオンが発生し、酸性が強いほど発生する水素イオンは多くなります。アルカリ性水溶液は電離すると水酸化物イオンを発生し、水素イオンと反応できます。
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